アルバムレビュー

【アルバムレビュー】PIERROT/パンドラの匣

投稿日:2018年7月16日 更新日:

宗教的なカリスマ性中毒性のある歌詞・サウンドで多大な信者を生み出したバンド『PIERROT』。

2006年突如解散してしまいましたが、最近になってライブを開催してみたりファンクラブを再始動させたりと、復活の香りを感じる出来事に再始動を期待してしまいますね。

今回は、『PIERROT』のアルバム、『パンドラの匣』のレビューです。

※『PIERROT』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/PIERROT

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『パンドラの匣』の全体概要

アーティストPIERROT
アルバム名パンドラの匣
発売日1996/7/21
収録曲数10
演奏時間52:01

『PIERROT』のインディーズアルバム。メンバーが現構成になってから初めてのアルバムです。

本作『パンドラの匣』リリース当時はまだバンド名が『ピエロ』でした。

演奏時間は52:01。京浜東北線で、東京・山手間くらいの時間です。

レビュー

『パンドラの匣』の収録曲別お気に入り度

各収録曲のお気に入り度はこんな感じです。

#曲名お気に入り度
1自■の理由★★★★★5
2青い空の下…★★★★★5
3利己的な遺伝子★★★☆☆3
4KEY WORD★★★★☆4
5ドラキュラ★★★★★5
6満月に照らされた最後の言葉★★★★★5
7Far East ~大陸に向かって~★★☆☆☆2
8メギドの丘★★★★☆4
9SEPIA★★★★★5
10「天と地」と「0と1」と★★★★☆4

#1は結構過激な言葉が曲名になっているので、Google先生に怒られないよう、一部伏字にしています。本来の曲名は…ググれば普通に出ます(私がビビり過ぎているだけ 笑)。

テンションの上がる曲多めの名アルバムです!

私好みの曲はおしなべて『DICTATORS CIRCUS -奇術的旋律-』に再録されていますので、こちらも大好き。

※『パンドラの匣』収録曲ごとの個別楽曲レビューもしています。こちらからどうぞ。

『パンドラの匣』全体の感想

こんなに背筋の凍るアルバムは初めて…!

90年代のインディーズという録音環境が成す音像と、『PIERROT』というバンドの紡ぐ怪奇なサウンドの組み合わせの妙とでも言うのでしょうか、とにかく不気味。今聴いても背筋がゾクゾクしてしまいます。

そしてこの唯一無二な音楽体験で、当時中学生だった私は『PIERROT』の虜になってしまったのです…。

『PIERROT』の現メンバーによる最初のアルバムということもあってか、歌詞のテーマが驚くほど幅広いです。

本作『パンドラの匣』では”虐待”、”宗教”、”生物学”等々、J-POPでは到底扱わないテーマの楽曲が収録されているのですが、これが中二病患者の病状を深刻なまでに悪化させていくのは想像に難くないですね。もちろん、私もこれにやられて相当中二病をこじらせましたよ 笑。

変な話ですが、幸運にも中二病に罹患せず大人になってしまった人がこのタイミングで安易に本作『パンドラの匣』に手を出すと危険な気がします。

中二病に抗体を持たない分、変なハマり方しそうで 笑。

『パンドラの匣』収録曲の個別楽曲レビューリンク

※『PIERROT』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/PIERROT

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執筆者:キャスター
中高生の頃、中古のCD屋巡りばっかりやってました。そんなアラサー会社員キャスターによる音楽レビューブログ。 昔趣味で曲作りをやっていたので、音楽制作者に敬意を払って1曲1曲丁寧に記事を書いていきます。