個別楽曲レビュー

【個別楽曲レビュー】B’z/RUN

投稿日:2019年7月11日 更新日:

ボーカルの稲葉浩志とギターの松本孝弘による二人組ロックバンド『B’z』。

『B’z』に言及するからにはやはり避けて通れないのは数々の記録でしょう。その中でも日本におけるアーティスト・トータル・セールス(CD)が歴代1位という記録は最もインパクトのあるものではないでしょうか。

シンプルに、日本の歴史上最もCDを売り上げたアーティストが、この『B’z』というバンドなのです…!

CDという媒体自体が売れない時代になった今、この記録を塗り替えるアーティストが現れることはないかもしれませんね…。

今回は、『B’z』の個別楽曲、『RUN』のレビューです。

※『B’z』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/B’z

person

『RUN』の全体概要

基本情報

アーティストB’z
曲名RUN
演奏時間3:53
作詞稲葉浩志
作曲松本孝弘
編曲松本孝弘 & 明石昌夫

『RUN』収録アルバム

アルバム名トラック#
RUN4
B’z The Best “Treasure”14
B’z The Best “ULTRA Treasure” (DISC 1)6

オリジナルアルバム『RUN』の4曲目に収録。

また、ベストアルバム『B’z The Best “Treasure”』には”-1998 style-“にて収録されています。

※『RUN』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。

レビュー

『B’z』の6thオリジナルアルバム『RUN』の表題曲が本作『RUN』。

投票で収録曲を決めたベストアルバム『B’z The Best “Treasure”』に選出されていることからわかる通り、非シングル曲ながら、かなりファン人気の高い楽曲です。

確かに、この軽快で耳残りのいい曲調はただのアルバム曲で留めておくにはもったいないくらいですよね。人気の高さも納得です。

また、本作『RUN』で使われている「俺たち」という一人称複数形の主語も、この楽曲の人気の秘訣ではないでしょうか。”自分たちも『B’z』の仲間の一員なんだ!”という共感意識を持ちながら聴けるのが、けっこう気持ちいいです。

ただ、この一人称複数形楽曲という観点で言えば、『RUN』より後に世に出た『Brotherhood』という楽曲に役目を譲っている感はあります。

『Brotherhood』はベストアルバム『B’z The Best “ULTRA Treasure”』の投票で1位を獲得するほど人気の高い楽曲です。

『Brotherhood』のほうが、よりリアルな日常に踏み込んだ重めの楽曲になっているため、『RUN』と同じ一人称複数形楽曲であっても、『Brotherhood』の方が高い共感度をファンから得られているのだと思います。

…ただ、確かに『Brotherhood』は名曲なのですが、一人称複数形楽曲というカテゴリで言えば、『Brotherhood』ほど深いことを考えずにサクッと消費できる本作『RUN』もやっぱりいいですよね。

結局のところ、こういう軽めの楽曲の方がヘビロテしがちだったりしません 笑?

『RUN』収録アルバムレビューリンク

※『B’z』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/B’z

-個別楽曲レビュー
-,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

【個別楽曲レビュー】Janne Da Arc/Junky Walker

2019年、突如解散を発表した『Janne Da Arc』。 キーボードを絡めたカラフルな音色、個々の卓越した演奏技術による派手なサウンド、そしてキャッチーなメロディーラインが魅力的な楽曲をいくつも生 …

【個別楽曲レビュー】Every Little Thing/I’ll get over you

J-POPのお手本のような楽曲を連発したユニット、『Every Little Thing』。 特に90年代後半の五十嵐充プロデュース時代の楽曲は、ビーイング系のバンドっぽいサウンドと小室ファミリーのダ …

【個別楽曲レビュー】THE YELLOW MONKEY/花吹雪

2016年、申年に復活を遂げた『THE YELLOW MONKEY』!! 流行りに左右されない、媚びないロックサウンドが大好きです!! 復活してからも、変わらずにギラギラした妖しいロックを奏でていって …

【個別楽曲レビュー】the brilliant green/Baby London Star

『the brilliant green』はもっと評価されるべき!! UKロック風のバンドサウンドとアンニュイなのにメルヘン感のある川瀬智子のボーカルの絶妙な組み合わせは唯一無二! 解散したわけではな …

【個別楽曲レビュー】X JAPAN/Es Durのピアノ線

日本の音楽史を語る上で絶対に外すのことのできないバンド、『X JAPAN』。 YOSHIKI、Toshl、HIDEといったメンバーひとりひとりが持つ物語、バンドが歩んだ歴史、そして多くのロックキッズを …


執筆者:キャスター
中高生の頃、中古のCD屋巡りばっかりやってました。そんなアラサー会社員キャスターによる音楽レビューブログ。 昔趣味で曲作りをやっていたので、音楽制作者に敬意を払って1曲1曲丁寧に記事を書いていきます。