個別楽曲レビュー

【個別楽曲レビュー】チャットモンチー/東京ハチミツオーケストラ

投稿日:2017年11月1日 更新日:

キラキラしたかわいい女の子ではなく(失礼)、もっと素の女の子をシンプルなバンドサウンドで表現してきた『チャットモンチー』!

気づけば、数多く存在する部活動的雰囲気を持った現代ガールズバンドの元祖とも言える立ち位置になっています。

そんな『チャットモンチー』も、メンバー脱退を経てギターボーカルとベースの二人になり、すでにメジャーデビューから10年以上が経過しています。もはや、ガールズバンドという括りではおさまりきらないバンドなのではないでしょうか。

今回は、『東京ハチミツオーケストラ』のレビューです。

※『チャットモンチー』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/チャットモンチー

tokyo

『東京ハチミツオーケストラ』の全体概要

基本情報

アーティストチャットモンチー
曲名東京ハチミツオーケストラ
演奏時間3:06
作詞福岡晃子
作曲橋本絵莉子
編曲チャットモンチー

『東京ハチミツオーケストラ』収録アルバム

アルバム名トラック#
耳鳴り1
チャットモンチー BEST〜2005-2011〜4
BEST MONCHY 1 -Listening- (CD1)5

メジャーデビュー後初のフルオリジナルアルバム『耳鳴り』1曲目に収録。

※『東京ハチミツオーケストラ』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。

レビュー

“オーケストラ”と曲名に入っていますが、いつも通り、しっかりギターとベースとドラムのバンドサウンドで構成された1曲、『東京ハチミツオーケストラ』。

また、曲名の”東京”という単語からも連想できる通り、上京を歌った内容になっています。1stフルアルバムの1曲目にピッタリですね。

上京をテーマに歌うと、だいたい“目が死んだサラリーマンが電車に詰め込まれている、おれはああはなりたくない”的な、サラリーマンをディスった歌詞が入っているイメージがあります。

本作『東京ハチミツオーケストラ』はそこまでのディスりはありませんが、サラリーマンを「働きバチ」と呼んでいるので、やはりサラリーマンに対してあまりいいイメージを持っていないようです。

ただ、『東京ハチミツオーケストラ』では自分のことを「幼虫」と呼んでいます(ガールズバンドの歌詞に「幼虫」という単語が登場するのがけっこう衝撃的でしたが)。「幼虫」が順当に成長すれば、いずれは成虫、つまり、「働きバチ」になります。これは”バンドの成功を夢見て上京したものの、いずれ自分も働きバチのようなサラリーマンになるかもしれない”という不安を暗に示しているかもしれません。

…まぁ、結局、この後『チャットモンチー』というバンドは大成功するわけですが。

Amazonで試聴できます。

『東京ハチミツオーケストラ』収録アルバムレビューリンク

※『チャットモンチー』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/チャットモンチー

-個別楽曲レビュー
-,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

【個別楽曲レビュー】THE YELLOW MONKEY/DRASTIC HOLIDAY

2016年、申年に復活を遂げた『THE YELLOW MONKEY』!! ギラギラした妖しい容姿、歌謡曲風の曲調、核心を突いた歌詞…そのどれもが絶妙なバランスの上に成り立つ唯一無二のバンドです。 一度 …

【個別楽曲レビュー】the brilliant green/goodbye and good luck

『the brilliant green』はもっと評価されるべき!! UKロック風のバンドサウンドとアンニュイなのにメルヘン感のある川瀬智子のボーカルの絶妙な組み合わせは唯一無二です! そんな『the …

【個別楽曲レビュー】LUNA SEA/LOVELESS

2000年に終幕をし、長らく伝説のバンドとなっていましたが、2010年に活動を再開した『LUNA SEA』。 ヴィジュアル系というジャンルにおけるバンドアンサンブルの方針、特に、ツインギターの絡み方を …

【個別楽曲レビュー】相対性理論/テレ東

2000年代後半、一部の世間をざわつかせた(?)不思議系おしゃれバンド『相対性理論』! 実験的な言葉選びとアレンジが非常に個性的です。 メンバーの中ではボーカルの「やくしまるえつこ」がソロでも曲を出し …

【個別楽曲レビュー】L’Arc〜en〜Ciel/Blurry Eyes

日本を代表する説明不要のロックバンド、『L’Arc〜en〜Ciel』! かっこいい楽曲に加え、時々垣間見られるちょっとした遊び心が長い人気の秘訣ではないでしょうか。もちろん、ボーカルhyd …


執筆者:キャスター
中高生の頃、中古のCD屋巡りばっかりやってました。そんなアラサー会社員キャスターによる音楽レビューブログ。 昔趣味で曲作りをやっていたので、音楽制作者に敬意を払って1曲1曲丁寧に記事を書いていきます。