個別楽曲レビュー

【個別楽曲レビュー】Every Little Thing/Double Moon

投稿日:2018年7月15日 更新日:

J-POPのお手本のような楽曲を連発したユニット、『Every Little Thing』。

特に90年代後半の五十嵐充プロデュース時代の楽曲は、ビーイング系のバンドっぽいサウンドと小室ファミリーのダンスっぽいサウンドを見事に融合させた、ザ・J-POPでした。

当時のエイベックスはポスト小室哲哉として五十嵐充に期待していた部分があったと思います(おそらく)。

今回は、『Every Little Thing』の楽曲、『Double Moon』のレビューです。

※『Every Little Thing』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/Every Little Thing

full-moon

『Double Moon』の全体概要

基本情報

アーティストEvery Little Thing
曲名Double Moon
演奏時間0:54
作詞
作曲伊藤一朗
編曲五十嵐充

ELTのギタリスト、いっくんこと伊藤一朗によるインスト作品。

『Double Moon』収録アルバム

アルバム名トラック#
everlasting12

1stアルバム『everlasting』の12曲目に収録。

本作『Double Moon』がアルバム『everlasting』の最終トラックになります。

※『Double Moon』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。

レビュー

アルバム『everlasting』収録のインスト曲その2。

インスト曲その1の『micro stress』と同じく、いっくんのギターが楽しめる楽曲になっています。

『micro stress』はエレキギターのソロでしたが、本作『Double Moon』はアコースティックギターによるソロ楽曲。

アルバム『everlasting』当時のELTはシンセ+エレキギターを中心とした音でしたので、アコースティックギターのみを使用した楽曲というのはなかなか異色の味付けです。電子音だけではない、ELTの持つ音楽性の幅広さを本作『Double Moon』で示したという形なのでしょう。

ただ、当時のELTにとってアコースティックな部分はあくまでサイドメニューという位置づけのだったのかな。本当の意味で音楽性の幅広さを示すのが目的であれば、1分程度のインストなんかで終わらせず、アコースティックなオケで歌入りの楽曲を用意するという手段もあったはずですから。

しかしながら、後にメインコンポーザーの五十嵐充が脱退し、アコースティックアルバム『ACOUSTIC:LATTE』を出すほどELTというユニットはアコースティック方面に力を入れることになります。

今振り返ると、本作『Double Moon』は1stアルバムの時点で未来のELTを先取りしていたのかもしれませんね。

Amazonで試聴できます。

『Double Moon』収録アルバムレビューリンク

※『Every Little Thing』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/Every Little Thing

-個別楽曲レビュー
-,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

【個別楽曲レビュー】THE YELLOW MONKEY/RAINBOW MAN

2016年、申年に復活を遂げた『THE YELLOW MONKEY』!! 復活後も精力的に新作を発表してくれるのがとても嬉しいです。 テレビなんかでは、過去の名作を披露してくれることが時々ありますので …

【個別楽曲レビュー】L’Arc〜en〜Ciel/Perfect Blue

日本を代表する説明不要のロックバンド、『L’Arc〜en〜Ciel』! かっこいい楽曲に加え、時々垣間見られるちょっとした遊び心が長い人気の秘訣ではないでしょうか。もちろん、ボーカルhyd …

【個別楽曲レビュー】JUDY AND MARY/motto

女性ボーカルに男性楽器隊という編成で平成の日本音楽史に数々のヒットソングを送り込んだバンド『JUDY AND MARY』。 1993年のメジャーデビュー後、6枚のオリジナルアルバムを残して2001年に …

【個別楽曲レビュー】GARNET CROW/Naked Story

2013年、惜しまれながらも解散した『GARNET CROW』。 女性のボーカルとキーボード、男性のギターとキーボードという4人構成で活動していました。 丁寧に作りこまれたポップソングが『GARNET …

【個別楽曲レビュー】チャットモンチー/世界が終わる夜に

キラキラしたかわいい女の子ではなく(失礼)、もっと素の女の子をシンプルなバンドサウンドで表現してきた『チャットモンチー』! 気づけば、数多く存在する部活動的雰囲気を持った現代ガールズバンドの元祖とも言 …


執筆者:キャスター
中高生の頃、中古のCD屋巡りばっかりやってました。そんなアラサー会社員キャスターによる音楽レビューブログ。 昔趣味で曲作りをやっていたので、音楽制作者に敬意を払って1曲1曲丁寧に記事を書いていきます。