個別楽曲レビュー

【個別楽曲レビュー】GLAY/HEAVY GAUGE

投稿日:2018年8月15日 更新日:

90年代後半、音楽業界の様々な記録を塗り替えていったモンスターバンド『GLAY』。

デビューから20年以上経つベテランバンドですが、長寿バンドに付きものの”メンバー間の確執”とは無縁なところも、もはや『GLAY』の個性と言えそうです。”平和なロックバンド”というある意味矛盾したフレーズですら納得して飲み込んでしまえる、そんな懐の深さを『GLAY』には感じますよね。

今回は、『GLAY』の個別楽曲、『HEAVY GAUGE』のレビューです。

※『GLAY』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/GLAY

meteor

『HEAVY GAUGE』の全体概要

基本情報

アーティストGLAY
曲名HEAVY GAUGE
演奏時間6:51
作詞TAKURO
作曲TAKURO
編曲GLAY& 佐久間正英

メジャー5thアルバム『HEAVY GAUGE』と同名の楽曲。

『HEAVY GAUGE』収録アルバム

アルバム名トラック#
HEAVY GAUGE1

オリジナルアルバム『HEAVY GAUGE』の1曲目に収録。

※『HEAVY GAUGE』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。

レビュー

アルバム『HEAVY GAUGE』1曲目にして演奏時間7分に迫る長尺な楽曲。

本アルバムに収録されている『BE WITH YOU』や『Winter,again』といったヒットシングルは異なるダークテイストのヘビーなロックナンバーとなっており、アルバム『HEAVY GAUGE』という作品の方向性を提示する1曲です。

そんな仕上がりの楽曲がアルバムの1曲目に配置されていますので、『BE WITH YOU』や『Winter,again』のようなキャッチーさを求めてアルバム『HEAVY GAUGE』を手に取った人は少々面食らうところがあるかもしれませんね。

ダークな雰囲気漂うバンドサウンド+ストリングスのアレンジや、盛り上がり切らないサビは『GLAY』のポップなイメージとはかけ離れたものになっていますので。

この雰囲気を新鮮でかっこいいと思えるかどうかがアルバム『HEAVY GAUGE』自体を好きになれるかどうかの分岐点ではないでしょうか。

個人的には、『GLAY』のヒットシングル作品も好きですが、こういった『GLAY』のダークサイド寄りな楽曲が特けっこう好きだったりします。

私のような一般人では一生体験することのないであろう成功者故の苦悩、それが吐露されている作品に『GLAY』の魅力を感じるんですよね。

本楽曲『HEAVY GAUGE』は、そんな成功者故の苦悩をテーマの中心に据えた楽曲というわけではありませんが、雰囲気と言葉の選び方にその片鱗を垣間見ることができる1曲です。

『HEAVY GAUGE』収録アルバムレビューリンク

※『GLAY』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/GLAY

-個別楽曲レビュー
-,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

【個別楽曲レビュー】X JAPAN/ART OF LIFE

日本の音楽史を語る上で絶対に外すのことのできないバンド、『X JAPAN』。 YOSHIKI、Toshl、HIDEといったメンバーひとりひとりが持つ物語、バンドが歩んだ歴史、そして多くのロックキッズを …

【個別楽曲レビュー】L’Arc〜en〜Ciel/Larva

日本を代表する説明不要のロックバンド、『L’Arc〜en〜Ciel』! かっこいい楽曲に加え、時々垣間見られるちょっとした遊び心が長い人気の秘訣ではないでしょうか。もちろん、ボーカルhyd …

【個別楽曲レビュー】PIERROT/鬼と桜

宗教的なカリスマ性と中毒性のある歌詞・サウンドで多大な信者を生み出したバンド『PIERROT』。 アンダーグラウンドで知的で過激。当時の10代リスナーはある種の選民思想を抱きながら『PIERROT』の …

【個別楽曲レビュー】the brilliant green/BYE! MY BOY!

『the brilliant green』はもっと評価されるべき!! UKロック風のバンドサウンドとアンニュイなのにメルヘン感のある川瀬智子のボーカルの絶妙な組み合わせは唯一無二です! そんな『the …

【個別楽曲レビュー】GLAY/Life 〜遠い空の下で〜

90年代後半、音楽業界の様々な記録を塗り替えていったモンスターバンド『GLAY』。 同郷の友人で組んだバンドが天下を取るという、少年漫画もびっくりの熱いストーリーも『GLAY』の魅力の一つです。青春を …


執筆者:キャスター
中高生の頃、中古のCD屋巡りばっかりやってました。そんなアラサー会社員キャスターによる音楽レビューブログ。 昔趣味で曲作りをやっていたので、音楽制作者に敬意を払って1曲1曲丁寧に記事を書いていきます。