個別楽曲レビュー

【個別楽曲レビュー】GLAY/Together

投稿日:2018年11月30日 更新日:

90年代後半、音楽業界の様々な記録を塗り替えていったモンスターバンド『GLAY』。

『GLAY』の商業的全盛期はTAKUROがメインコンポーザーとしてシングルA面楽曲の全てを作詞作曲していましたが、2010年代になって他のメンバーの作品もシングルの顔を飾るようになりました。

変化を続ける『GLAY』の今後がこれからも楽しみですね。

今回は、『GLAY』の楽曲、『Together』のレビューです。

※『GLAY』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/GLAY

promenade

『Together』の全体概要

基本情報

アーティストGLAY
曲名Together
演奏時間7:02
作詞TAKURO
作曲TAKURO
編曲GLAY& 佐久間正英

演奏時間7分超えと、アルバム『BEAT out!』収録曲の中で最も長い楽曲。

『Together』収録アルバム

アルバム名トラック#
BEAT out!5
rare collectives vol.1 (Disc-1)7
MUSIC LIFE (BALLADE BEST☆MELODIES)11

オリジナルアルバム『BEAT out!』の5曲目に収録。

ベストアルバム『rare collectives vol.1 (Disc-1)』には9thシングル『BELOVED』のカップリングである”new version with orchestra”が収録されています。

※『Together』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。

レビュー

別れを歌った壮大なバラード作品、『Together』。

2ndアルバム『BEAT out!』収録曲の中では断トツの演奏時間の長さ。

別れを歌ったバラードといえば、1stアルバム『SPEED POP』にも『INNOCENCE』や『RAIN』がありました。

『INNOCENCE』と比べると、本作『Together』はバンド外の音色、ピアノやストリングスを多用しているという点が大きく異なる点ですね。『INNOCENCE』の方が”ロックバンドのバラード”という感じがしますが、壮大さという観点では本作『Together』に軍配が上がります。

一方、『RAIN』は作詞を始めとしたプロデュースがYOSHIKIなので、同じ『GLAY』の楽曲と言えど、ちょっと別モノ感があります。『Together』との比較どうこうというより、『RAIN』という楽曲が単体で独特な存在という印象です。

そんなわけで、本作『Together』、2ndアルバム『BEAT out!』がリリースされた当時は“別れを歌ったGLAYオリジナルの壮大なバラード”ということでそれなりに存在感を持つ楽曲だったと思われます。

2ndアルバム『BEAT out!』発売直後のシングルでは、バージョンを変えてカップリングになったりもしましたし。

…ただ、次の3rdアルバム『BELOVED』で『カーテンコール』が生まれてしまうんですよね…。

本作『Together』と似たような路線ながら、高い完成度を誇る(もちろん人によって感じ方は異なるでしょうが)『カーテンコール』の誕生が、『Together』の存在を霞ませてしまっているような気がします…。

なので、13thアルバム『MUSIC LIFE』のBALLADE BEST☆MELODIESに『Together』が収録されていると知った時は、“おまえ、忘れられてなかったのか!”と、喜びに似た驚きがありました 笑。

Amazonで試聴できます。

『Together』収録アルバムレビューリンク

※『GLAY』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/GLAY

-個別楽曲レビュー
-,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

【個別楽曲レビュー】チャットモンチー/染まるよ

キラキラしたかわいい女の子ではなく(失礼)、もっと素の女の子をシンプルなバンドサウンドで表現してきた『チャットモンチー』! 気づけば、数多く存在する部活動的雰囲気を持った現代ガールズバンドの元祖とも言 …

【個別楽曲レビュー】黒夢/ピストル

ボーカルとベースの二人組という珍しい組み合わせのバンド、『黒夢』。 メジャーデビュー時はボーカル、ベース、ギターの3人構成だったのですが途中でギターの臣が脱退。その後はメンバー補充することなくボーカル …

【個別楽曲レビュー】L’Arc〜en〜Ciel/Lies and Truth

日本を代表する説明不要のロックバンド、『L’Arc〜en〜Ciel』! かっこいい楽曲に加え、時々垣間見られるちょっとした遊び心が長い人気の秘訣ではないでしょうか。もちろん、ボーカルhyd …

【個別楽曲レビュー】ZONE/証

“バンド”でも”アイドル”でもない“バンドル”という新しいジャンルで活動を始めた4人組グループ『ZONE』。 途中で本当に楽器を …

【個別楽曲レビュー】hide/限界破裂

伝説のミュージシャン…その言葉が最も似合う日本人は、やはり『hide』ではないでしょうか。 カリスマバンド『X JAPAN』のギタリストというポジション、トレードマークの赤髪、ズバ抜けたセンス、そして …


執筆者:キャスター
中高生の頃、中古のCD屋巡りばっかりやってました。そんなアラサー会社員キャスターによる音楽レビューブログ。 昔趣味で曲作りをやっていたので、音楽制作者に敬意を払って1曲1曲丁寧に記事を書いていきます。