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【個別楽曲レビュー】THE YELLOW MONKEY/I don’t know

投稿日:2019年6月16日 更新日:

2016年、申年に復活を遂げた『THE YELLOW MONKEY』!!

ギラギラとした妖しい雰囲気はそのままに、復活後の彼らの楽曲には溢れんばかりの優しさを感じます。

離れ離れになっていた十数年という時間の中、『THE YELLOW MONKEY』というバンドが誕生した奇跡について、ある種悟りのようなものをメンバーたちが感じ取った結果なのかもしれませんね。

今回は、アルバム『9999』の13曲目、『I don’t know』のレビューです。

※『THE YELLOW MONKEY』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/THE YELLOW MONKEY

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『I don’t know』の全体概要

基本情報

アーティストTHE YELLOW MONKEY
曲名I don’t know
演奏時間4:33
作詞吉井和哉
作曲吉井和哉
編曲THE YELLOW MONKEY

2019年にリリースされた配信シングル。

『I don’t know』収録アルバム

アルバム名トラック#
999913

オリジナルアルバム『9999』の13曲目に収録。

本作『I don’t know』がアルバム『9999』の最終トラックになります(ダウンロード盤除く)。

※『I don’t know』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。

レビュー

オトナの渋さ溢れる1曲、『I don’t know』。

初めて本作『I don’t know』を聴いたとき印象に残ったのは、イントロで流れる単音ギターフレーズでした。なんというか、とても不思議な感覚を覚えたんですよね。

音色もフレーズも、今までのイエモンに無い感じに聴こえながらも、やっぱりイエモンの楽曲だよなという気分になったのです。

今風と言えばそうですし、ノルタルジックな香りがすると言えば、それも正解なような気もするし。ある意味、かつてのイエモンから正統進化した姿と言いますか、そういったものを本作『I don’t know』のイントロに感じ取ったのです。

そして、この感じを一言で表すとするなら、“オトナの渋さ”ということになるのだと思います。

本作『I don’t know』が復活後最初のオリジナルアルバム『9999』の最終トラックになるわけですが(ダウンロード盤除く)、『I don’t know』という曲名をその言葉通り受け取ってしまうと、少々冷たい感じがするかもしれません。アルバムの最後の最後に”知らないよ”って、ポイっと突き放されるような感覚。

ただ、”知らない”故に“これで終わらせはしない”というメッセージとも受け取れるのではないでしょうか。イエモンは一度解散してしまったけど、新たに復活して、そのストーリーはまだまだ続くってことを言いたくて、ちょっと天邪鬼な『I don’t know』という曲名の楽曲をアルバムの最後に配置したのかなと、私は思っています。

そう考えると、『I don’t know』という一見冷たい曲名に優しさすら感じてきません?

…妄想のしすぎでしょうか 笑。

『I don’t know』収録アルバムレビューリンク

※『THE YELLOW MONKEY』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/THE YELLOW MONKEY

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執筆者:キャスター
中高生の頃、中古のCD屋巡りばっかりやってました。そんなアラサー会社員キャスターによる音楽レビューブログ。 昔趣味で曲作りをやっていたので、音楽制作者に敬意を払って1曲1曲丁寧に記事を書いていきます。