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【個別楽曲レビュー】THE YELLOW MONKEY/毛皮のコートのブルース

投稿日:2019年6月17日 更新日:

2016年、申年に復活を遂げた『THE YELLOW MONKEY』!!

ギラギラとした妖しい雰囲気はそのままに、復活後の彼らの楽曲には溢れんばかりの優しさを感じます。

離れ離れになっていた十数年という時間の中、『THE YELLOW MONKEY』というバンドが誕生した奇跡について、ある種悟りのようなものをメンバーたちが感じ取った結果なのかもしれませんね。

今回は、アルバム『9999』の14曲目、『毛皮のコートのブルース』のレビューです。

※『THE YELLOW MONKEY』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/THE YELLOW MONKEY

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『毛皮のコートのブルース』の全体概要

基本情報

アーティストTHE YELLOW MONKEY
曲名毛皮のコートのブルース
演奏時間7:05
作詞吉井和哉
作曲吉井和哉
編曲土屋昌巳 & THE YELLOW MONKEY

演奏時間7分越えの大作。

外部プロデューサーとして土屋昌巳を編曲に迎えています。

『毛皮のコートのブルース』収録アルバム

アルバム名トラック#
999914

オリジナルアルバム『9999』の14曲目に収録(ダウンロード盤のみのボーナストラック)。

※『毛皮のコートのブルース』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。

レビュー

本作『毛皮のコートのブルース』はインディーズ時代から存在する楽曲ですが、レコーディング音源として世に出るのは2019年リリースのアルバム『9999』収録が初めてです。

イエモンのメジャーデビューが1992年なので、そこから計算しても実に27年以上経っての音源化となります。まさに、ボーナストラックに相応しいボーナスっぷりです!

ただ、さすがにインディーズ時代から存在する楽曲だけあって、アルバム『9999』の他の収録曲とは毛色が違いますね。

音のまとまり方は今風ですが、本作『毛皮のコートのブルース』から醸し出される雰囲気は“妖しさ溢れる若かりしイエモン”という感じがします。

それから、本作『毛皮のコートのブルース』、インディーズ時代から存在するということですが、曲名だけ見るとメジャー2ndアルバム『EXPERIENCE MOVIE』収録曲っぽい印象を受けました。このアルバムに収録されている楽曲、例えば、『4000粒の恋の唄』や『シルクスカーフに帽子のマダム』なんかは本作『毛皮のコートのブルース』と近い言葉の並びのような気がしません?

曲の内容的にも、長尺のスローテンポという曲調や架空の物語をベースにした歌詞というのも上記の楽曲と共通する部分ですかね。

“○○かい?”という、RPGに出てくるおせっかいなオバサンのような口調もアルバム『EXPERIENCE MOVIE』の雰囲気を思い出させます。

Amazonで試聴できます。

『毛皮のコートのブルース』収録アルバムレビューリンク

※『THE YELLOW MONKEY』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/THE YELLOW MONKEY

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執筆者:キャスター
中高生の頃、中古のCD屋巡りばっかりやってました。そんなアラサー会社員キャスターによる音楽レビューブログ。 昔趣味で曲作りをやっていたので、音楽制作者に敬意を払って1曲1曲丁寧に記事を書いていきます。