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【個別楽曲レビュー】相対性理論/ふしぎデカルト

投稿日:2017年9月19日 更新日:

2000年代後半、一部の世間をざわつかせた(?)不思議系おしゃれバンド『相対性理論』!

実験的な言葉選びとアレンジが非常に個性的です。

メンバーの中ではボーカルの「やくしまるえつこ」がソロでも曲を出したりと、割と有名なんじゃないでしょうか。

今回は、『ハイファイ新書』の3曲目『ふしぎデカルト』のレビューです。

※『相対性理論』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/相対性理論

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『ふしぎデカルト』の全体概要

基本情報

アーティスト相対性理論
曲名ふしぎデカルト
演奏時間3:32
作詞真部脩一
作曲真部脩一
編曲?

曲名に出てくる”デカルト”とは、数学者のルネ・デカルトのことですかね。

『相対性理論』というバンド名らしく(?)、理系ワードの登場です。

『ふしぎデカルト』収録アルバム

アルバム名トラック#
ハイファイ新書3

『ハイファイ新書』の3曲目に収録されています。

※『ふしぎデカルト』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。

レビュー

『ふしぎデカルト』という曲名がついていますが、”デカルト”というワードは歌詞中に出てこず、内容は「心霊現象」を歌ったものになっています。

なぜ「心霊現象」に関係のなさそうな『ふしぎデカルト』という曲名をつけたのか。もう少し言えば、”デカルト”と”心霊現象”、いったいどういう関係があるのか、私なりに解釈してみました。

デカルトは数学者なのですが、彼が確立させた概念の一つとして、“直交座標系”(またの名を”デカルト座標系”)が有名です。

中学校の数学で出始める、x軸(横)とy軸(縦)を直交させて、2次元平面を表現するっていうあれです。わざわざ”直交座標系”だとか”デカルト座標系”だなんて授業では呼びませんが、実はこんな名前がついているんですね。

で、x軸(横)とy軸(縦)を直交させてできた2次元平面に対して、さらに直交するよう、z軸(高さ)を加えると、私たちの存在する3次元空間が表現できるようになります。

この3次元空間、2次元平面と見た目はかなり変わりますが、定義上は”デカルト座標系”には変わりありません。

ここで『ふしぎデカルト』に戻ります。

この『ふしぎデカルト』という言葉は、“私たちの住む3次元空間デカルト座標系で表現できない不思議もの”を意味しているのではないでしょうか。

そう、つまり…「心霊現象」

『ふしぎデカルト』という曲名、楽曲の内容にまったく関係のない言葉かと思いきや、何のことは無い、曲中に繰り返し出てくる”心霊現象”をそのまま指していたのです!

うん、間違いない!Q.E.D.!

Amazonで試聴できます。

『ふしぎデカルト』収録アルバムレビューリンク

※『相対性理論』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/相対性理論

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執筆者:キャスター
中高生の頃、中古のCD屋巡りばっかりやってました。そんなアラサー会社員キャスターによる音楽レビューブログ。 昔趣味で曲作りをやっていたので、音楽制作者に敬意を払って1曲1曲丁寧に記事を書いていきます。