個別楽曲レビュー

【個別楽曲レビュー】相対性理論/ルネサンス

投稿日:2017年9月26日 更新日:

2000年代後半、一部の世間をざわつかせた(?)不思議系おしゃれバンド『相対性理論』!

実験的な言葉選びとアレンジが非常に個性的です。

メンバーの中ではボーカルの「やくしまるえつこ」がソロでも曲を出したりと、割と有名なんじゃないでしょうか。

今回は、『ハイファイ新書』の8曲目『ルネサンス』のレビューです。

※『相対性理論』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/相対性理論

architecture

『ルネサンス』の全体概要

基本情報

アーティスト相対性理論
曲名ルネサンス
演奏時間4:23
作詞真部脩一
作曲真部脩一
編曲?

『相対性理論』にしては珍しく、辞書に存在する単語1語が曲名として採用されています。

『相対性理論』というバンドには、『LOVEずっきゅん』のような奇をてらった曲名や、『元素紀行』のようなオヤジギャグ的要素を含んだ曲名が多いです。本作『ルネサンス』のようなズバリ1単語の曲名は、アルバム『シフォン主義』、『ハイファイ新書』を通してこれが唯一です。

ただ、次作の『シンクロニシティーン』まで来ると、こういう1単語の曲名も増えてくるようですね。

『ルネサンス』収録アルバム

アルバム名トラック#
ハイファイ新書8

『ハイファイ新書』の8曲目に収録されています。

※『ルネサンス』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。

レビュー

『ルネサンス』って、普段使わない言葉ですよね。”世界史の授業で出てきたなぁ”くらいの印象なんじゃないでしょうか。

この言葉、日本語としては、”文芸復興”と訳されるみたいです。14世紀にイタリアで始まり、その後西欧各国へ広まった、古代ギリシアやローマの文化を復興しようという運動、それが『ルネサンス』(文芸復興)という言葉の指す意味になります。

21世紀に生きる我々からすると、14世紀もずいぶん昔の話ですが、当時、それよりもっと前の時代の文化に焦点を当てようという運動があったということで”文芸復興”と呼んでるんですね。

ちなみに、『ルネサンス』はフランス語で”再生”、”復活”を意味します。

さて、本作『ルネサンス』という楽曲、曲名はこんなインテリ臭い意味を持つわけですが、『相対性理論』は上記とは全然関係ないことを歌ってらっしゃいます。

うん、どうやら、『ルネサンス』という言葉の”サンス”という部分が気に入ったようです。『ルネサンス』の”サンス”と、それに似た語感を持つ「算数」という言葉を掛けて遊んでいます。

下手するとオヤジギャグの連発とも受け取れるのですが、おしゃれなバンドサウンドが背後から支えることで、決してダサい仕上がりにはならず、ただただカオスな世界を演出してくれています。

こういうのをサラッと聴き流せるようになれば、立派な『相対性理論』中毒者と言えるでしょう。

Amazonで試聴できます。

『ルネサンス』収録アルバムレビューリンク

※『相対性理論』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/相対性理論

-個別楽曲レビュー
-,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

【個別楽曲レビュー】LUNA SEA/FACE TO FACE

2000年に終幕をし、長らく伝説のバンドとなっていましたが、2010年に活動を再開した『LUNA SEA』。 再始動前の2009年、『LUNA SEA』のリードギターを担当するSUGIZOがHIDEの …

【個別楽曲レビュー】GARNET CROW/Holy ground

2013年、惜しまれながらも解散した『GARNET CROW』。 女性のボーカルとキーボード、男性のギターとキーボードという4人構成で活動していました。 丁寧に作りこまれたポップソングが『GARNET …

【個別楽曲レビュー】B’z/ALONE

ボーカルの稲葉浩志とギターの松本孝弘による二人組ロックバンド『B’z』。 『B’z』に言及するからにはやはり避けて通れないのは数々の記録でしょう。その中でも日本におけるアーティ …

【個別楽曲レビュー】L’Arc〜en〜Ciel/NEO UNIVERSE

日本を代表する説明不要のロックバンド、『L’Arc〜en〜Ciel』! かっこいい楽曲に加え、時々垣間見られるちょっとした遊び心が長い人気の秘訣ではないでしょうか。もちろん、ボーカルhyd …

【個別楽曲レビュー】MALICE MIZER/月下の夜想曲

今や芸能人格付けチェックの常連というイメージが強い『GACKT』。その『GACKT』が在籍していたバンドが『MALICE MIZER』です。 音楽業界の中でも異端な扱いを受けがちなV系バンドですが、そ …


執筆者:キャスター
中高生の頃、中古のCD屋巡りばっかりやってました。そんなアラサー会社員キャスターによる音楽レビューブログ。 昔趣味で曲作りをやっていたので、音楽制作者に敬意を払って1曲1曲丁寧に記事を書いていきます。