キラキラしたかわいい女の子ではなく(失礼)、もっと素の女の子をシンプルなバンドサウンドで表現してきた『チャットモンチー』!
気づけば、数多く存在する部活動的雰囲気を持った現代ガールズバンドの元祖とも言える立ち位置になっています。
そんな『チャットモンチー』も、メンバー脱退を経てギターボーカルとベースの二人になり、すでにメジャーデビューから10年以上が経過しています。もはや、ガールズバンドという括りではおさまりきらないバンドなのではないでしょうか。
今回は、『恋の煙』のレビューです。
※『チャットモンチー』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/チャットモンチー
『恋の煙』の全体概要
基本情報
アーティスト | チャットモンチー |
曲名 | 恋の煙 |
演奏時間 | 3:15 |
作詞 | 福岡晃子 |
作曲 | 橋本絵莉子 |
編曲 | チャットモンチー |
『チャットモンチー』の1stシングル。
『恋の煙』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
耳鳴り | 8 |
チャットモンチー BEST〜2005-2011〜 | 2 |
BEST MONCHY 1 -Listening- (CD1) | 3 |
『耳鳴り』の方はALBUM MIXで収録されています。
※『恋の煙』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
本作『恋の煙』がリリースされた2006年当時、スペースシャワーでヘビロテされていたのがきっかけで『チャットモンチー』というバンドを知りました。
スリーピースのガールズバンドというのが珍しくて印象的でしたが、それよりも『恋の煙』のとある歌詞、そこに衝撃を受けたのを覚えています。
サビに登場する「当たりくじだけの…」というフレーズです。
これ、恋する気持ちの本質を捉えた比喩だなと、当時10代だった私は思ったわけです。
好きな相手に振り向いてもらおうと、あれこれ考えて行動してみても、それがいい結果をもたらすかどうかは、ある種“賭け”みたいなものだなと。準備の入念さよりも、タイミングだとか、どうしても読めないものに結果を左右されるのが人の気持ち。
そういった現実に対する”どうすればいいの!?”という気持ちが、この「当たりくじだけの…」というフレーズに込められている気がしたんです。当たりなのか外れなのか読むことのできない現実の中、もし叶うなら、この恋は何をやってもうまくいく、100%当たるくじにならないかな…と。
作詞を担当した福岡晃子が実際にどんな思いを込めたのかはわかりませんが、私は勝手に上記のような解釈をし、勝手に共感していたのが本作『恋の煙』です。
『恋の煙』収録アルバムレビューリンク
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