個別楽曲レビュー

【個別楽曲レビュー】GLAY/生きがい

投稿日:2018年8月26日 更新日:

90年代後半、音楽業界の様々な記録を塗り替えていったモンスターバンド『GLAY』。

デビューから20年以上経つベテランバンドですが、長寿バンドに付きものの”メンバー間の確執”とは無縁なところも、もはや『GLAY』の個性と言えそうです。”平和なロックバンド”というある意味矛盾したフレーズですら納得して飲み込んでしまえる、そんな懐の深さを『GLAY』には感じますよね。

今回は、『GLAY』の個別楽曲、『生きがい』のレビューです。

※『GLAY』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/GLAY

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『生きがい』の全体概要

基本情報

アーティストGLAY
曲名生きがい
演奏時間5:56
作詞TAKURO
作曲TAKURO
編曲GLAY& 佐久間正英

『生きがい』収録アルバム

アルバム名トラック#
HEAVY GAUGE11
DRIVE-GLAY complete BEST (DISC 2)2
REVIEW II -BEST OF GLAY- (TERU盤)10

オリジナルアルバム『HEAVY GAUGE』の11曲目に収録。

アルバム『HEAVY GAUGE』の非シングル曲としては『DRIVE-GLAY complete BEST』にて唯一ベストアルバム収録を経験しています。

※『生きがい』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。

レビュー

本作『生きがい』、“この楽曲のキーワードってなんだろう?”と考えてみました。

『生きがい』という前向きに思えるタイトルが付いているのですが、私の中でしっくりきたキーワードは「疲れ」という言葉でした。

本作『生きがい』のサビのド頭に出てくる言葉です。しかも、1番と3番、それぞれのサビで形を変えて「疲れ」という言葉が登場しています。

思うに、『生きがい』なんて言葉を意識するときって、きっと心は少なからず不安定な状態のはずです。

何の迷いもなく、ただ己の信じるままに突き進んでいくことができるのであれば、『生きがい』なんて言葉を頭の中に浮かべる必要はないはずですから。

それよりも、無我夢中で忙しい日々を泳ぎ切り、「疲れ」を感じながらもふと思い出す言葉、それが『生きがい』という4文字なんだと思うのです。

“こんなに身体も心も酷使して、いったい何のために生きてるんだっけ…?”っていう瞬間、『生きがい』ってそんなときに意識する言葉ではないでしょうか。

なので、本作『生きがい』のキーワードについて考えて、「疲れ」という答えにたどり着いたのは、至極真っ当で自然なことのように思います。

もう少し言えば、本作『生きがい』という楽曲は、”『生きがい』って何だっけ?”に対する回答を歌うのが主題ではないように思うのです。

もちろん、1番のサビで『生きがい』に対する回答は歌っていますが(「日々の暮らしの~」という箇所)、それよりも、“『生きがい』について思い巡らせざるを得ない状況”というのが本作で主に歌われている内容ではないでしょうか。

つまり、疲れ果ててボロボロになった人間の姿、疲れ果てながらも生きていくために必要な理由を探し求める姿、それが本作『生きがい』で描かれているメインテーマだと思っています。

そんな人間臭いドラマを感じさせる本作『生きがい』、アルバム『HEAVY GAUGE』収録曲の中で、特に私のお気に入りの楽曲です。

『生きがい』収録アルバムレビューリンク

※『GLAY』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/GLAY

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執筆者:キャスター
中高生の頃、中古のCD屋巡りばっかりやってました。そんなアラサー会社員キャスターによる音楽レビューブログ。 昔趣味で曲作りをやっていたので、音楽制作者に敬意を払って1曲1曲丁寧に記事を書いていきます。