日本の音楽史を語る上で絶対に外すのことのできないバンド、『X JAPAN』。
YOSHIKI、Toshl、HIDEといったメンバーひとりひとりが持つ物語、バンドが歩んだ歴史、そして多くのロックキッズを虜にした楽曲、どこを切り取っても、もはや芸術とまで呼んでしまえそうな、そんな唯一無二のバンド。
2007年の再結成で新たな伝説のページを刻み始めた『X JAPAN』ですが、オリジナルアルバム0枚のまま、既に再結成以降の期間がメジャーデビューから解散までの期間(1989年~1997年)を上回っていることに気付かされます…。
今回は、『X JAPAN』の楽曲、『DRAIN』のレビューです。
※『X JAPAN』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/X JAPAN
『DRAIN』の全体概要
基本情報
アーティスト | X JAPAN |
曲名 | DRAIN |
演奏時間 | 3:28 |
作詞 | HIDE & TOSHI |
作曲 | HIDE |
編曲 | HIDE |
『DRAIN』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
DAHLIA | 9 |
オリジナルアルバム『DAHLIA』の9曲目に収録。
※『DRAIN』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
HIDEが作曲だけでなく編曲まで含めて担った作品、『DRAIN』。
ある意味、HIDEのソロ曲をToshlに歌わせ、『X JAPAN』の楽曲としてパッケージングしたものと捉えてもいいかもしれません。
事実、のちにHIDEが『zilch』名義で『WHAT’S UP MR.JONES?』と名前を変えて本作『DRAIN』をカバーしていますし。
サウンド的にはHIDEソロの『BACTERIA』なんかと近い感じですかね。デジタルっぽく加工した歪んだギターをズクズクやったりかき鳴らしたり。HIDEソロの2ndアルバム『PSYENCE』と本作『DRAIN』が収録されている『DAHLIA』の発売日もけっこう近いこともあって、この頃のHIDEのサウンドが本作『DRAIN』に流れ込んでいるのかもしれません。
そんなHIDEっぽさ溢れるサウンドにToshlの美声が乗っかることで、本作『DRAIN』特有のかっこよさが完成しています。
いや、本当にかっこいいんです、本作『DRAIN』!
言葉足らずで申し訳ないのですが、HIDEのセンスとToshlの美声が見事に調和した傑作の一つだと思っています。HIDE作曲のX楽曲といえば『Joker』や『CELEBRATION』の方が有名かもしれませんが、個人的には本作『DRAIN』が一番好きです。
アルバム『DAHLIA』収録曲の多くはシングル化されていますが、本作『DRAIN』は稀なる純粋なアルバム曲の一つです。本作『DRAIN』はベストアルバム未収録楽曲ですので、この楽曲が収録されていることが、アルバム『DAHLIA』を手に取る大きな理由となるでしょう。
『DRAIN』収録アルバムレビューリンク
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