宗教的なカリスマ性と中毒性のある歌詞・サウンドで多大な信者を生み出したバンド『PIERROT』。
2006年突如解散してしまいましたが、最近になってライブを開催してみたりファンクラブを再始動させたりと、復活の香りを感じる出来事に再始動を期待してしまいますね。
今回は、『PIERROT』の楽曲、『青い空の下…』のレビューです。
※『PIERROT』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/PIERROT
『青い空の下…』の全体概要
基本情報
アーティスト | PIERROT |
曲名 | 青い空の下… |
演奏時間 | 3:40 |
作詞 | キリト |
作曲 | キリト |
編曲 | Pierrot |
『青い空の下…』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
パンドラの匣 | 2 |
DICTATORS CIRCUS -奇術的旋律- | 7 |
インディーズアルバム『パンドラの匣』の2曲目に収録。
そして再録ベストアルバムの『DICTATORS CIRCUS -奇術的旋律-』では7曲目に収録されています。
アルバム『パンドラの匣』では3分台の演奏時間でしたが、再録ベストアルバム『DICTATORS CIRCUS -奇術的旋律-』ではイントロが大幅に追加され、4分台にまで演奏時間が伸びています。
※『青い空の下…』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
これはもう、とある宗教集団のことを露骨に歌った楽曲ですね。本作が収録されているアルバム『パンドラの匣』が世に出た1996年当時、そうとう世間から注目を浴びていた集団です。日本の犯罪史に残るほど、恐ろしいことを次々と引き起こしました。
もちろん、その集団の名前ずばりを歌詞中に出しているわけでは無いのですが、歌詞中のキーワードを拾っていけば、自ずと答えに辿り着くはずです。
楽曲のテーマ自体もかなり珍しい類ですが、楽曲の視点もおもしろいですね。本作『青い空の下…』は教祖視点で歌われた楽曲になっています。
上記の犯罪を肯定する視点に立って言葉が紡がれている上、攻撃的なサウンドが背中を押しているので、非常に教育上よろしくない形に仕上がっているのです 笑。
こういうの、中二病にはたまらんのですよね…。
ただ、ここまで露骨な表現をすると、一周回って滑稽に聴こえます 笑。
なので、普通の感性を持っているのなら”これは『PIERROT』なりの皮肉だろうな”と受け取れるはずです。間違っても、”犯罪を肯定している楽曲”とは受け取らないはずですし、『PIERROT』側もそういう意図を持っているものと思います。
曲の内容から考えるとちぐはぐな『青い空の下…』という曲名にも『PIERROT』のこめた皮肉を感じられると思います。
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