ボーカルとベースの二人組という珍しい組み合わせのバンド、『黒夢』。
ヴィジュアル系にカテゴライズされるイメージがありますが、その音楽性はアルバムをリリースする度にガラッと変わっており、一つのジャンルで括ることはなかなかに難しいバンドです。
今回は、『黒夢』の楽曲、『後遺症 -aftereffect-』のレビューです。
※『黒夢』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/黒夢
目次
『後遺症 -aftereffect-』の全体概要
基本情報
アーティスト | 黒夢 |
曲名 | 後遺症 -aftereffect- |
演奏時間 | 3:11 |
作詞 | 清春 |
作曲 | 清春 |
編曲 | 黒夢 & 土方隆行 |
『後遺症 -aftereffect-』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
CORKSCREW | 4 |
EMI 1994〜1998 BEST OR WORST 【HARD DISK】 | 15 |
メジャー6thアルバム『CORKSCREW』の4曲目に収録。
※『後遺症 -aftereffect-』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
アルバム『CORKSCREW』の非シングル曲の中で、ベストアルバム『EMI 1994〜1998 BEST OR WORST』に唯一収録された楽曲が本作『後遺症 -aftereffect-』。
ベストアルバム『EMI 1994〜1998 BEST OR WORST』については、『黒夢』サイドが選曲に携わっていたはずです(確か)。なので、『黒夢』としても、本作『後遺症 -aftereffect-』はアルバム『CORKSCREW』収録曲の中でも自信のある部分だった…と解釈していいのではと思います。
確かに、『CORKSCREW』の収録曲らしく、非常にパンクなバンドサウンドに仕上がっている上に、サビがキャッチーで聴きやすさもありますよね。
しかし、私個人的には、曲名にもなった「後遺症」という言葉を発見したことが本作の魅力だと思っています。
「後遺症」…字面的にも退廃的なパンクっぽくあり、『黒夢』という漢字のバンド名と並べてもしっくりきます。
そして何より、“こーいしょー”という言葉のリズムが最高に音楽的ですよね。”ターッター”という跳ねるようなリズムを持った歌メロと組み合わせると、とてもかっこよく響く言葉だと思います。実際、楽曲の方でも”ターッター”というリズムの歌メロに乗せ、”こーいしょー”と歌っています。
ということで、字面的にも発音的にもかっこいい「後遺症」という言葉、その発見こそが本作『後遺症 -aftereffect-』のもっと評価されるべきポイントだと思っています。
もちろん、息つく間もない程に攻撃的なバンドサウンドもかっこいいです。
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