ボーカルの稲葉浩志とギターの松本孝弘による二人組ロックバンド『B’z』。
『B’z』に言及するからにはやはり避けて通れないのは数々の記録でしょう。その中でも日本におけるアーティスト・トータル・セールス(CD)が歴代1位という記録は最もインパクトのあるものではないでしょうか。
シンプルに、日本の歴史上最もCDを売り上げたアーティストが、この『B’z』というバンドなのです…!
CDという媒体自体が売れない時代になった今、この記録を塗り替えるアーティストが現れることはないかもしれませんね…。
今回は、『B’z』の個別楽曲、『HOME』のレビューです。
※『B’z』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/B’z
『HOME』の全体概要
基本情報
アーティスト | B’z |
曲名 | HOME |
演奏時間 | 4:22 |
作詞 | 稲葉浩志 |
作曲 | 松本孝弘 |
編曲 | 松本孝弘 & 稲葉浩志 & 池田大介 |
25thシングルのA面曲。
『HOME』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
B’z The Best “Treasure” | 隠しトラック |
The Ballads 〜Love & B’z〜 | 4 |
B’z The Best “Pleasure II” | 5 |
B’z The Best “ULTRA Pleasure” (The Second RUN) | 1 |
B’z The Best “ULTRA Treasure” (DISC 2) | 14 |
B’z The Best XXV 1988-1998 (DISC2) | 12 |
オリジナルアルバム未収録。
『B’z The Best “Treasure”』は最終トラック『RUN -1998 style-』の隠しトラックにアコースティックバージョンが1フレーズだけ収録されています。
また、『B’z The Best “ULTRA Treasure”』には全英語詞バージョンが収録されています。
※『HOME』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
売れに売れたベストアルバム『B’z The Best “Pleasure”』と『B’z The Best “Treasure”』の丁度合間にリリースされたシングルが本作『HOME』。
イントロなしに「愛されるばかりが…」というフレーズが出で始まりますが、これと同じフレーズが楽曲中の一番最後にも配置されています。おそらく、本作『HOME』で伝えたいメッセージがこのフレーズに凝縮されているのでしょう。ずばり曲名の『HOME』という単語もしっかり絡んでますしね。
この「愛されるばかりが…」に込められた『HOME』のメッセージ、個人的にはあの『LOVE PHANTOM』に通じるものを感じます。
曲調や使われている言葉は全然違うんですけどね。
なんというか、“不均衡な愛への気づき”というものを『HOME』にも『LOVE PHANTOM』にも共通して感じるのです。
それを派手なアレンジと勢いで表現したものが『LOVE PHANTOM』、淡々と言葉を選びながら丁寧に表現したものが本作『HOME』というところでしょうか。”全部捨ててしまう”のか、”帰るべき場所を探そうとする”のか、不均衡な愛に対する解決策はそれぞれですが、どちらも“原点回帰”的なキーワードで落としどころ見出そうとしている点でも共通しているように思います。
『HOME』収録アルバムレビューリンク
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