2016年、申年に復活を遂げた『THE YELLOW MONKEY』!!
ギラギラした妖しい容姿、歌謡曲風の曲調、核心を突いた歌詞…そのどれもが絶妙なバランスの上に成り立つ唯一無二のバンドです。
一度の解散を経て今では”生涯解散することはない”と宣言していますが、この絶妙なバランスを保ったまま長く続いていく奇跡を信じています。
今回は、アルバム『EXPERIENCE MOVIE』の4曲目、『仮面劇』のレビューです。
※『THE YELLOW MONKEY』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/THE YELLOW MONKEY
『仮面劇』の全体概要
基本情報
アーティスト | THE YELLOW MONKEY |
曲名 | 仮面劇 |
演奏時間 | 4:51 |
作詞 | 吉井和哉 |
作曲 | 吉井和哉 |
編曲 | THE YELLOW MONKEY |
『仮面劇』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
EXPERIENCE MOVIE | 4 |
オリジナルアルバム『EXPERIENCE MOVIE』の4曲目に収録。
※『仮面劇』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
サスペンスドラマでも始まりそうなイントロで幕を開ける1曲『仮面劇』。
このサスペンスドラマ的な雰囲気は、やはりピアノとバンドサウンドの組み合わせによるものしょうね。深刻なピアノのメロディーとやんちゃに暴れるベースが特にかっこいいです。
ピアノとバンドサウンドの組み合わせと言えば、後にイエモン最大のヒット作となる『BURN』が思い浮かびます。バンドサウンドをかき分けて耳に飛び込むイントロのピアノが印象的な1曲です。
アルバム『EXPERIENCE MOVIE』以前にもピアノを取り入れた楽曲はイエモンにありましたが、ピアノもバンドサウンドも両方とも際立っているという意味では本作『仮面劇』が最初なんじゃないかなと思います。
ヒット作『BURN』が生まれたのも、もしかしたら本作『仮面劇』があってこそだったのかもしれません。
それから、本作『仮面劇』はギターソロもなかなかに凝っています。
ラテン風な音色とメロディーを奏でるギターソロと、ロック風のギターソロの2部構成になっているのですが、前半のラテン風なギターソロが特にかっこいいです。楽曲の妖しい雰囲気はそのままに、耳に飛び込む音がガラッと変わる演出が印象的。
しかしながら、約5分という楽曲の演奏時間のうち、かっこいいラテン風なギターソロはほんの20秒弱しかありません。楽曲の新展開を期待させる部分ですが、もったいぶらずに潔くサクッと切り上げてしまいます。
…ただ、この潔さ故に”もう一回聴きたい!”という気持ちをかき立てられるのもまた事実 笑。
本作『仮面劇』、アルバム『EXPERIENCE MOVIE』の中では他の濃いメンツに隠れがちですが、隠れた名曲と言われるポテンシャルを秘めた1曲だと思います。
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『仮面劇』収録アルバムレビューリンク
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