個別楽曲レビュー

【個別楽曲レビュー】GLAY/ひとひらの自由

投稿日:2019年4月3日 更新日:

90年代後半、音楽業界の様々な記録を塗り替えていったモンスターバンド『GLAY』。

ヒットソングだけを取り出してみれば、確かに耳馴染みの良い王道J-POPな楽曲で溢れていますが、ひとたび『GLAY』の世界へ足を踏み入れると、そこには成功者ゆえの苦悩に満ちた孤独の世界を垣間見ることができます。

そこは我々凡人にとっては到底辿り着ける境地ではありませんが、その途方に暮れるほどの景色を、TAKUROの紡ぐ言葉とメロディーによって私たちもほんの少しだけ追体験できるような気がします。

今回は、『GLAY』の楽曲、『ひとひらの自由』のレビューです。

※『GLAY』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/GLAY

girl

『ひとひらの自由』の全体概要

基本情報

アーティストGLAY
曲名ひとひらの自由
演奏時間6:48
作詞TAKURO
作曲TAKURO
編曲GLAY & 佐久間正英

初回限定生産の24thシングル。

『ひとひらの自由』収録アルバム

アルバム名トラック#
ONE LOVE6
rare collectives vol.1 (Disc-2)7
THE GREAT VACATION VOL.1 〜SUPER BEST OF GLAY〜 (Disc 1)6

オリジナルアルバム『ONE LOVE』の6曲目に”Johnny the peace mix”で収録。

また、ベストアルバム『rare collectives vol.1』にはライブバージョンでの収録。

※『Fighting Spirit』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。

レビュー

今までの『GLAY』にはなかった、レゲエ調の作品、『ひとひらの自由』。

オープニングとエンディングでしつこいほど繰り返される「Don’t worry Don’t worry…」が印象的です。7分に迫る長尺な演奏時間も相まって、”ひたすらドンウォーリーを繰り返してる退屈な曲”と思っている人も多いのではないでしょうか。

事実、この曲を聴き始めた中学生の頃の私はそう思っていました。前作の『STAY TUNED』や前々作の『GLOBAL COMMUNICATION』はノリノリでかっこいい曲だったのに、この『ひとひらの自由』はスローテンポで、ドンウォーリーがしつこいだけの、なんかイマイチな曲だなって。

今思えば、この感想は若さ丸出しですよね。本作『ひとひらの自由』の良さを何一つ理解していなかったなと思います。

本作『ひとひらの自由』、よく聴けば、すごくいい歌です。

特に、「小さなブランコに…」で始まる2番の歌詞が最高。壮大なテーマを歌っていた1番とは対照的に、美しくも切ない身近な風景描写でグッと距離が縮まります。この引き寄せられ方にすっかり心を奪われてしまいました。

それから、退屈だと思っていたドンウォーリーパートも、歌とベースの掛け合いのおもしろさに気づいてからは全く退屈でなくなりましたね(シングル版よりアルバム『ONE LOVE』収録版の方がベースの音量が大きく、この歌とベースの掛け合いも聴きやすくてオススメ)。

分かりやすい刺激を求めていた中学生の私には、こういったベースの動きに気を配れるほどの余裕がなかったのでしょう。それ故にこのドンウォーリーパートを、ひいては本作『ひとひらの自由』という楽曲自体を退屈だと決めつけていたようです。

…反省!

『ひとひらの自由』収録アルバムレビューリンク

※『GLAY』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/GLAY

-個別楽曲レビュー
-,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

【個別楽曲レビュー】PIERROT/ENEMY

宗教的なカリスマ性と中毒性のある歌詞・サウンドで多大な信者を生み出したバンド『PIERROT』。 このバンドが活躍していた90年代後半から00年代前半頃はまだ”中二病”という言 …

【個別楽曲レビュー】THE YELLOW MONKEY/フリージアの少年

2016年、申年に復活を遂げた『THE YELLOW MONKEY』!! ギラギラした妖しい容姿、歌謡曲風の曲調、核心を突いた歌詞…そのどれもが絶妙なバランスの上に成り立つ唯一無二のバンドです。 一度 …

【個別楽曲レビュー】THE YELLOW MONKEY/GIRLIE

2016年、申年に復活を遂げた『THE YELLOW MONKEY』!! 大人の魅力を増して帰ってきてくれましたね! これから出す新曲やアルバムがどんなものになるのか楽しみです。年齢的な深みが増すこと …

【個別楽曲レビュー】Janne Da Arc/Lunatic Gate

2019年、突如解散を発表した『Janne Da Arc』。 キーボードを絡めたカラフルな音色、個々の卓越した演奏技術による派手なサウンド、そしてキャッチーなメロディーラインが魅力的な楽曲をいくつも生 …

【個別楽曲レビュー】ゴールデンボンバー/また君に番号を聞けなかった

エアーバンドなる言葉を世に定着させた先駆者『ゴールデンボンバー』。通称”金爆(きんばく)”。 自分たちの好きなことをするため、あえてメジャーデビューを選ばずにインディーズで活動 …


執筆者:キャスター
中高生の頃、中古のCD屋巡りばっかりやってました。そんなアラサー会社員キャスターによる音楽レビューブログ。 昔趣味で曲作りをやっていたので、音楽制作者に敬意を払って1曲1曲丁寧に記事を書いていきます。