日本の音楽史を語る上で絶対に外すのことのできないバンド、『X JAPAN』。
YOSHIKI、Toshl、HIDEといったメンバーひとりひとりが持つ物語、バンドが歩んだ歴史、そして多くのロックキッズを虜にした楽曲、どこを切り取っても、もはや芸術とまで呼んでしまえそうな、そんな唯一無二のバンド。
2007年の再結成で新たな伝説のページを刻み始めた『X JAPAN』ですが、オリジナルアルバム0枚のまま、既に再結成以降の期間がメジャーデビューから解散までの期間(1989年~1997年)を上回っていることに気付かされます…。
今回は、『X JAPAN』の楽曲、『White Poem I』のレビューです。
※『X JAPAN』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/X JAPAN
『White Poem I』の全体概要
基本情報
アーティスト | X JAPAN |
曲名 | White Poem I |
演奏時間 | 3:18 |
作詞 | YOSHIKI |
作曲 | YOSHIKI |
編曲 | YOSHIKI |
アルバム『DAHLIA』収録曲の内、シングル化されなかった唯一のYOSHIKI作曲作品。
『White Poem I』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
DAHLIA | 5 |
オリジナルアルバム『DAHLIA』の5曲目に収録。
※『White Poem I』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
インスト曲というわけではないのですが、ほぼインスト曲っぽい聴き心地な1曲、『White Poem I』。曲のほとんど語り部分で、Toshlがサビらしきところを歌うという構成です。
本作『White Poem I』は作詞作曲だけでなく編曲までYOSHIKIになっていますので、実質彼のソロ作品のような位置づけでしょうか。
『X JAPAN』の楽曲の魅力と言えば、YOSHIKI作曲に他のメンバーが編曲に加わるという濃厚な作品だと思いますが、アルバム『DAHLIA』のそういった楽曲は軒並みシングルとして既出だったんですよね。アルバム『DAHLIA』における唯一のYOSHIKI作曲作品が彼のソロっぽいこの『White Poem I』だったので、リアルタイムにアルバムを待っていた人は正直隠しきれないがっかり感があったことでしょう…。もっと『DAHLIA』や『Rusty Nail』みたいなの濃厚なやつ聴きたかったのに…と。
ただ、さすがYOSHIKIと言いますか、本作『White Poem I』で聴けるToshlの歌うメロディーとそのバックで奏でられるピアノは本当に美しいです。
この美しい聴きどころがあるからか、アルバム『DAHLIA』を聴いている最中に本作『White Poem I』が流れてきても、やっぱり飛ばさずについつい聴き入ってしまいますね。
リアルタイムで聴いていた人たちは上述の理由でがっかりしたでしょうが、先入観を取っ払って改めて聴いてみると、素直に良い曲だと感じられると思います。
『White Poem I』収録アルバムレビューリンク
※『X JAPAN』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/X JAPAN