宗教的なカリスマ性と中毒性のある歌詞・サウンドで多大な信者を生み出したバンド『PIERROT』。
アンダーグラウンド界のカリスマボーカル”キリト”と、奇天烈なサウンドで世界観にいろどりを添えるバンド隊の組み合わせはまさに唯一無二の存在。90年代後半から00年代前半にかけて数々の奇作を世に送り出し、潜在的中二病患者の爆発的発病に多大な貢献をしました。
今回は、『PIERROT』の楽曲、『ハルカ…』のレビューです。
※『PIERROT』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/PIERROT
『ハルカ…』の全体概要
基本情報
アーティスト | PIERROT |
曲名 | ハルカ… |
演奏時間 | 4:42 |
作詞 | キリト |
作曲 | 潤 |
編曲 | Pierrot & 成田忍 |
両A面でリリースされたメジャー3rdシングルの片方。もう片方は『カナタヘ…』。
本作『ハルカ…』は『PIERROT』のシングルA面曲としてギターの潤が作曲を担当した唯一の作品です。
アニメ神風怪盗ジャンヌのエンディングテーマのタイアップがつきました。
『ハルカ…』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
FINALE | 2 |
DICTATORS CIRCUS -A variant BUD- | 3 |
HELLO COMPLETE SINGLES AND PV COLLECTION (Disc 1) | 4 |
メジャー1stアルバム『FINALE』の2曲目に収録。
※『ハルカ…』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
生命の歴史を軸に展開されるタイムトラベル・ラブソング!
本作『ハルカ…』を一言で表現するとこんな感じです。なんだか、言葉にするとダサいですが、大筋は間違ってないはず 笑。
『PIERROT』のシングル楽曲の中で唯一“イントロなし”の“サビ始まり”という構成になっているのが、本作『ハルカ…』の特徴ですね。
そもそも、『PIERROT』はサビ始まりの楽曲がかなり少ないです。イントロ、Aメロ、Bメロと、徐々に盛り上がっていく構成の方が、キリトの考える緻密な世界観を作り上げていく上で好都合なのでしょう。そういう意味でも、サビ始まりで成立する本作『ハルカ…』は、やはり特徴的な作品だと言えそうです。
あと、本作『ハルカ…』にはギターソロがありません。これも『PIERROT』の楽曲にしては珍しい部分ですね。1番と2番の間にベースソロらしき部分はあるのですが、ギターソロと呼べるパートはないです。
しかし、ギターソロが無いからと言ってギターが活躍していない楽曲というわけではありません。
左チャンネルから聴こえるサビのギターリフだったり、Bメロで聴けるボーカルとギターの掛け合いだったりと、ギターの聴きどころはしっかりと用意されています。
『ハルカ…』収録アルバムレビューリンク
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