ボーカルの稲葉浩志とギターの松本孝弘による二人組ロックバンド『B’z』。
『B’z』に言及するからにはやはり避けて通れないのは数々の記録でしょう。その中でも日本におけるアーティスト・トータル・セールス(CD)が歴代1位という記録は最もインパクトのあるものではないでしょうか。
シンプルに、日本の歴史上最もCDを売り上げたアーティストが、この『B’z』というバンドなのです…!
今回は、『B’z』の個別楽曲、『裸足の女神』のレビューです。
※『B’z』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/B’z
『裸足の女神』の全体概要
基本情報
アーティスト | B’z |
曲名 | 裸足の女神 |
演奏時間 | 4:26 |
作詞 | 稲葉浩志 |
作曲 | 松本孝弘 |
編曲 | 松本孝弘 & 明石昌夫 |
13thシングルのA面曲。売上枚数約174万枚のミリオンヒット作品。この数字でも『B’z』のシングル売上では上から数えて4番目。怪物。
『裸足の女神』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
B’z The Best “Pleasure” | 6 |
B’z The Best “ULTRA Pleasure” (The First RUN) | 9 |
B’z The Best XXV 1988-1998 (DISC1) | 13 |
ミリオンヒットシングルながらもオリジナルアルバム未収録。
※『裸足の女神』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
上述の通り、売上枚数約174万枚を誇る楽曲である、本作『裸足の女神』。この174万という数字、都道府県で言えば熊本県の総人口(約177万人・2015年)に近い値です。
同じCD売上という土俵で考えてみますと、例えばミリオンヒットを飛ばしまくったバンド『GLAY』の最も売上枚数の多いシングル楽曲『Winter,again』が約164万枚ですので、本作『裸足の女神』はそれもよりも売上枚数が多いことになります。
他にも、同じくミリオンヒットを複数持つ『L’Arc〜en〜Ciel』の最も売れたシングル(『HONEY』の約124万枚)や、『ZARD』の最も売れたシングル(『負けないで』の約165万枚)よりも多い、そんな見方もできます。
何が言いたいかというと…本作『裸足の女神』、CD売上におけるものすごい実績の割に地味な楽曲だという気がするのです。
『B’z』の楽曲らしくサビがキャッチーで覚えやすいですし、爽やかな聴きやすさも相まって、当時の『B’z』の勢いをもってすればミリオンヒットに届くのも納得です。
ただ、こんなに売れるほどのインパクトを持った楽曲かというと、『B’z』の他の楽曲と比べてもそうでもないような…。そういう意味を込めた、実績の割に地味な楽曲という表現です。
繰り返しになりますが、本作『裸足の女神』、キャッチーで爽やかな楽曲です。おそらく、この楽曲を聴いて嫌悪感を抱く人ってほとんどいないのではないでしょうか。私も、決して嫌いな楽曲ではありませんし、むしろ好きな部類です。
ただ、そんな八方美人的な仕上がり故にインパクトに欠ける面があるようにも思ってしまいます。
本作『裸足の女神』がオリジナルアルバム未収録で、個性的な楽曲が揃ったベストアルバムにのみ収録されているのも、こんな感想を抱いてしまう一因なのかな。
『裸足の女神』収録アルバムレビューリンク
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