キラキラしたかわいい女の子ではなく(失礼)、もっと素の女の子をシンプルなバンドサウンドで表現してきた『チャットモンチー』!
気づけば、数多く存在する部活動的雰囲気を持った現代ガールズバンドの元祖とも言える立ち位置になっています。
そんな『チャットモンチー』も、メンバー脱退を経てギターボーカルとベースの二人になり、すでにメジャーデビューから10年以上が経過しています。もはや、ガールズバンドという括りではおさまりきらないバンドなのではないでしょうか。
今回は、『東京ハチミツオーケストラ』のレビューです。
※『チャットモンチー』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/チャットモンチー
『東京ハチミツオーケストラ』の全体概要
基本情報
アーティスト | チャットモンチー |
曲名 | 東京ハチミツオーケストラ |
演奏時間 | 3:06 |
作詞 | 福岡晃子 |
作曲 | 橋本絵莉子 |
編曲 | チャットモンチー |
『東京ハチミツオーケストラ』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
耳鳴り | 1 |
チャットモンチー BEST〜2005-2011〜 | 4 |
BEST MONCHY 1 -Listening- (CD1) | 5 |
メジャーデビュー後初のフルオリジナルアルバム『耳鳴り』1曲目に収録。
※『東京ハチミツオーケストラ』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
“オーケストラ”と曲名に入っていますが、いつも通り、しっかりギターとベースとドラムのバンドサウンドで構成された1曲、『東京ハチミツオーケストラ』。
また、曲名の”東京”という単語からも連想できる通り、上京を歌った内容になっています。1stフルアルバムの1曲目にピッタリですね。
上京をテーマに歌うと、だいたい“目が死んだサラリーマンが電車に詰め込まれている、おれはああはなりたくない”的な、サラリーマンをディスった歌詞が入っているイメージがあります。
本作『東京ハチミツオーケストラ』はそこまでのディスりはありませんが、サラリーマンを「働きバチ」と呼んでいるので、やはりサラリーマンに対してあまりいいイメージを持っていないようです。
ただ、『東京ハチミツオーケストラ』では自分のことを「幼虫」と呼んでいます(ガールズバンドの歌詞に「幼虫」という単語が登場するのがけっこう衝撃的でしたが)。「幼虫」が順当に成長すれば、いずれは成虫、つまり、「働きバチ」になります。これは”バンドの成功を夢見て上京したものの、いずれ自分も働きバチのようなサラリーマンになるかもしれない”という不安を暗に示しているかもしれません。
…まぁ、結局、この後『チャットモンチー』というバンドは大成功するわけですが。
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