2000年に終幕をし、長らく伝説のバンドとなっていましたが、2010年に活動を再開した『LUNA SEA』。
自身主宰のLUNATIC FEST.ではベテランバンドから若手バンドまでを巻き込み、日本のロックシーンに歴史的1ページを刻み込みました。活動再開後も、こうした形で『LUNA SEA』の活躍を見られるのは嬉しいですね。
今回は、『LUNA SEA』の楽曲、『HURT』のレビューです。
※『LUNA SEA』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/LUNA SEA
『HURT』の全体概要
基本情報
アーティスト | LUNA SEA |
曲名 | HURT |
演奏時間 | 5:28 |
作詞 | LUNA SEA |
作曲 | LUNA SEA |
編曲 | LUNA SEA |
『HURT』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
STYLE | 3 |
メジャー4thオリジナルアルバム『STYLE』の3曲目に収録。
※『HURT』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
ミディアムテンポでかっこいい楽曲、『HURT』。
本作『HURT』のように、“ミディアムテンポでかっこいい”楽曲って、なかなか無いと思いません?
かっこいい楽曲ってハイスピードで疾走感のある曲が多い印象があります。確かに、”疾走感”は音楽的なかっこよさに直結する要素です。聴いていて気持ちがいいし、絶え間なく浴びせられる音の粒にテンションも上がります。
一方で、本作『HURT』は“疾走感”を排除したかっこよさを演出しています。なんというか、『LUNA SEA』の持つグルーヴ感でかっこよくなっているという感じなんですよね。
どっしりと一音一音を大事にするように演奏するリズム隊と、シンプルなギターリフが『LUNA SEA』にしか出せないグルーヴ感を生み出しているように思います。
特に、左チャンネル(おそらくINORANの演奏)から聴こえるヒステリック気味な音のリフが、グルーヴ感とともに丁度いいキャッチーさを担っていますよね。『HURT』と言えばこの左チャンネルのリフを思い浮かべるほど、この楽曲の顔になっているのではないでしょうか。
本作『HURT』が収録されているアルバム『STYLE』は非常に濃い一枚という印象がありますが、こういった”疾走感以外”の部分でかっこよさにアプローチする楽曲が多いのがその理由なのかなと思います。
やはり、”疾走感”というわかりやすい形でかっこよさを提示していない分とっつきにくいアルバムかもしれませんが、一度ハマってしまえばドハマりするタイプのアルバムとも言えます。
本作『HURT』に引っかかるものがあれば、是非アルバム『STYLE』にも挑戦してほしい次第です。
『HURT』収録アルバムレビューリンク
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