伝説のミュージシャン…その言葉が最も似合う日本人は、やはり『hide』ではないでしょうか。
カリスマバンド『X JAPAN』のギタリストというポジション、トレードマークの赤髪、ズバ抜けたセンス、そして若くして迎えてしまった死…。
『hide』を聴いたことがある人なら、おそらく誰しも思ったんじゃないでしょうか、”今も生きてたら、どんなことして楽しませてくれてたんだろう”って。
今回は、個別楽曲『PSYCHOMMUNITY EXIT』のレビューです。
※『hide』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/hide
目次
『PSYCHOMMUNITY EXIT』の全体概要
基本情報
アーティスト | hide |
曲名 | PSYCHOMMUNITY EXIT |
演奏時間 | 20:01 |
作詞 | – |
作曲 | hide |
編曲 | hide |
インスト曲。
演奏時間は約20分と、アルバム『HIDE YOUR FACE』収録曲の中で最も演奏時間の長い楽曲となっています。
『PSYCHOMMUNITY EXIT』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
HIDE YOUR FACE | 16 |
オリジナルアルバム『HIDE YOUR FACE』の16曲目に収録。本作『PSYCHOMMUNITY EXIT』がアルバム『HIDE YOUR FACE』の最終トラックです。
※『PSYCHOMMUNITY EXIT』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
アルバム『HIDE YOUR FACE』のラストを飾るのが本作『PSYCHOMMUNITY EXIT』。曲名だけ見ると1曲目の『PSYCHOMMUNITY』と対の関係になっていることがわかりますね。
もちろん、曲名だけでなく、楽曲の構成も1曲目の『PSYCHOMMUNITY』と深い関わりを持っています。なんと、楽曲が始まってから約12分30秒間、『PSYCHOMMUNITY』の冒頭部分を壊れたラジオのようにひたすら繰り返すだけなのです…!
音飛びするCDのように途切れ途切れな作りになっている上、音量も小さいので、ここで演奏停止ボタンを押した人も多いのではないでしょうか?
約12分30秒間の繰り返しが終わった後も本作『PSYCHOMMUNITY EXIT』自体は終わりません。なんせ、演奏時間は約20分ありますからね。
『PSYCHOMMUNITY』の繰り返しが終わった後、次にやってくるセクションはただただブツブツといったノイズが流れるのみ。時々足音(?)のようなものが聞こえますが、ほぼ無音です。これがだいたい8分30秒ほど続きます。
そして最後の2秒、ドアを閉める音(?)がして本作『PSYCHOMMUNITY EXIT』は幕を下ろします。長い無音に慣れた後で急に大きな音が鳴るのでちょっとびっくりするところです 笑。
ここまで読んでいただいた方ならわかると思いますが、本作『PSYCHOMMUNITY EXIT』はほぼ楽曲の体をなしていません。少なくとも、我々が”楽曲”という言葉から想像するものの範囲を超えた作品と言えるはずです。
この不思議な作品に対していろいろ考察を入れることは可能でしょうが…すみません、私には不可能でした。なんらかの考察が生み出せるほど本作『PSYCHOMMUNITY EXIT』を繰り返し聴くことに耐えられないのです。
『hide』の楽曲は基本的に大好きな私ですが、本作『PSYCHOMMUNITY EXIT』はとんでもない踏み絵だと思っています。
Amazonで試聴できます。
『PSYCHOMMUNITY EXIT』収録アルバムレビューリンク
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