2016年、申年に復活を遂げた『THE YELLOW MONKEY』!!
復活後も精力的に新作を発表してくれるのがとても嬉しいです。
テレビなんかでは、過去の名作を披露してくれることが時々ありますので、過去の作品を嗜みながら、新作をかじっていくのが、今のイエモンを聴く上での一つのスタイルなんでしょうかね。
今回は、アルバム『SICKS』の8曲目、『創生児』レビューです。
※『THE YELLOW MONKEY』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/THE YELLOW MONKEY
『創生児』の全体概要
基本情報
アーティスト | THE YELLOW MONKEY |
曲名 | 創生児 |
演奏時間 | 5:08 |
作詞 | 吉井和哉 |
作曲 | 吉井和哉 & 菊地英昭 |
編曲 | THE YELLOW MONKEY |
作曲は吉井和哉と菊地英昭による共作。
『創生児』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
SICKS | 8 |
THE YELLOW MONKEY MOTHER OF ALL THE BEST (Disc 2) | 4 |
オリジナルアルバム『SICKS』の8曲目に収録。
また、ベストアルバム『THE YELLOW MONKEY MOTHER OF ALL THE BEST』にも収録されています。
※『創生児』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
“双生児”とかけたと思われる曲名の本作、『創生児』。
“双生児”ということで、兄と弟の兄弟が代わる代わる歌う構成になっています。
兄はちょっと弱気な性格でモラルを大切にしたいタイプ、弟は強気で自分勝手なタイプという色付けがなされているおり、ボーカルは兄も弟も吉井和哉ですが、今どっちが歌っているのかは歌詞でわかるようになっています。
ただ、どちらかと言えば弟の乱暴な口調が普段のイエモンらしいかな。
兄弟の歌い分けですが、例えば、1番は兄、2番は弟、それ以降は1フレーズずつ交互という感じになっています。交互に歌うところは左チャンネルが兄、右チャンネルが弟という役割分担もしっかりなされていますので、イヤホンなりヘッドホンなりで聴くのをオススメします。
特に最後の1フレーズは必聴ですよ!
左右の兄弟が同じメロディーで異なる歌詞を歌うという斬新な試みがなされています。
この兄弟は別々の人間というわけでなく、おそらく一人の人間の中にいる二つの存在なんでしょうね。
“他人の意見を立てるか/自分の意見を押すか”のような、利他的と利己的の狭間で迷う場面は誰にでもあるでしょう。そんなとき、”私の中の創生児兄弟がせめぎ合っているなー”なんて思えるようになったら、人間として一つ大人になれる気がします。
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『創生児』収録アルバムレビューリンク
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