アルバムレビュー

【アルバムレビュー】hide/HIDE YOUR FACE

投稿日:2019年11月13日 更新日:

伝説のミュージシャン…その言葉が最も似合う日本人は、やはり『hide』ではないでしょうか。

カリスマバンド『X JAPAN』のギタリストというポジション、トレードマークの赤髪、ズバ抜けたセンス、そして若くして迎えてしまった死…。

『hide』を聴いたことがある人なら、おそらく誰しも思ったんじゃないでしょうか、”今も生きてたら、どんなことして楽しませてくれてたんだろう”って。

今回は、『hide』のアルバム、『HIDE YOUR FACE』のレビューです。

※『hide』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/hide

『HIDE YOUR FACE』の全体概要

アーティストhide
アルバム名HIDE YOUR FACE
発売日1994/2/23
収録曲数16
演奏時間78:51

『hide』ソロ作品における1stアルバム。

演奏時間はトータルで78:51。東海道線で、東京・小田原間くらいの時間です。

レビュー

『HIDE YOUR FACE』の収録曲別お気に入り度

各収録曲のお気に入り度はこんな感じです。

#曲名お気に入り度
1PSYCHOMMUNITY★★★☆☆3
2DICE★★★★★5
3SCANNER★★★★☆4
4EYES LOVE YOU (T.T.VERSION)★★★★☆4
5D.O.D. [DRINK OR DIE]★★★★☆4
6CRIME OF BREEN St.★★☆☆☆2
7DOUBT (REMIX VERSION)★★★★☆4
8A STORY★★★☆☆3
9FROZEN BUG ’93 (DIGGERS VERSION)★★★★☆4
10T.T.GROOVE★★☆☆☆2
11BLUE SKY COMPLEX★★★★☆4
12OBLAAT (REMIX VERSION)★★★★☆4
13TELL ME★★★★☆4
14HONEY BLADE★★★★☆4
1550%&50% (CRISTAL LAKE VERSION)★★★☆☆3
16 PSYCHOMMUNITY EXIT ★★☆☆☆2

『X JAPAN』のギタリスト『hide』のソロアルバムということもあってか、インスト曲が多いです(#1、#6、#10、#16)。

曲名に度々出てくる”T.T.”という文字列ですが、本作『HIDE YOUR FACE』のレコーディングに参加した海外ミュージシャンTerry John BozzioとTM Stevensが由来と思われます。

※『HIDE YOUR FACE』収録曲ごとの個別楽曲レビューもしています。こちらからどうぞ。

『HIDE YOUR FACE』全体の感想

『hide』のソロ1stアルバム『HIDE YOUR FACE』。

アルバムの読み方は“ハイドユアフェイス”です。”ヒデユアフェイス”ではありません 笑。もちろん、アルバム名に使われている”ハイド(HIDE/隠す)”という英単語は”ヒデ(hide)”の名前とかけているのでしょうけど。

『HIDE YOUR FACE』というアルバム名、直訳すると“顔を隠せ”といったところでしょうか。

当事『X JAPAN』のギタリストとして既に名を馳せていた『hide』ですが、この『HIDE YOUR FACE(顔を隠せ)』というアルバム名には”『X JAPAN』のギタリスト”という先入観なしに、『hide』という一人のアーティストとして作品を聴いてほしいという思いが込められている気がします。

事実、本作『HIDE YOUR FACE』には『X JAPAN』のアルバムでは聴くことのできないタイプの楽曲でいっぱいです。ポップでキャッチーで遊び心に溢れ、それでいて皮肉の利いた歌詞。まさに『hide』の表現したい世界観の詰まった1枚でしょう。

アルバム全体の統一感や個々の楽曲の完成度の高さという意味では次作『PSYENCE』に軍配が上がるように思いますが、本作『HIDE YOUR FACE』に漂う“やりたいこと全部詰め込みました!”感はこのアルバムでしか味わえない魅力ですよね。

『HIDE YOUR FACE』収録曲の個別楽曲レビューリンク

※『hide』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/hide

-アルバムレビュー
-,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

【アルバムレビュー】THE YELLOW MONKEY/8

2016年、申年に復活を遂げた『THE YELLOW MONKEY』!! 大人の魅力を増して帰ってきてくれましたね! これから出す新曲やアルバムがどんなものになるのか楽しみです。年齢的な深みが増すこと …

【アルバムレビュー】the brilliant green/the brilliant green

『the brilliant green』はもっと評価されるべき!! UKロック風のバンドサウンドとアンニュイなのにメルヘン感のある川瀬智子のボーカルの絶妙な組み合わせは唯一無二! 解散したわけではな …

【アルバムレビュー】黒夢/黒夢コンプリート・シングルズ

ボーカルとベースの二人組という珍しい組み合わせのバンド、『黒夢』。 メジャーデビュー時はボーカル、ベース、ギターの3人構成だったのですが途中でギターの臣が脱退。その後はメンバー補充することなくボーカル …

【アルバムレビュー】THE YELLOW MONKEY/THE NIGHT SNAILS AND PLASTIC BOOGIE

2016年、申年に復活を遂げた『THE YELLOW MONKEY』!! このバンドを紹介する際、当たり前のように『THE YELLOW MONKEY』と打ち込んでいるわけですが、よく考えるとこの言葉 …

【アルバムレビュー】THE YELLOW MONKEY/Bunched Birth

2016年、申年に復活を遂げた『THE YELLOW MONKEY』!! バンド名からして皮肉たっぷりですが、楽曲もバンド名に負けず劣らずの皮肉な内容が多いです。ただ、しっかり芯を捉えた言葉は胸にとっ …


執筆者:キャスター
中高生の頃、中古のCD屋巡りばっかりやってました。そんなアラサー会社員キャスターによる音楽レビューブログ。 昔趣味で曲作りをやっていたので、音楽制作者に敬意を払って1曲1曲丁寧に記事を書いていきます。