伝説のミュージシャン…その言葉が最も似合う日本人は、やはり『hide』ではないでしょうか。
カリスマバンド『X JAPAN』のギタリストというポジション、トレードマークの赤髪、ズバ抜けたセンス、そして若くして迎えてしまった死…。
『hide』を聴いたことがある人なら、おそらく誰しも思ったんじゃないでしょうか、”今も生きてたら、どんなことして楽しませてくれてたんだろう”って。
今回は、個別楽曲『OBLAAT』のレビューです。
※『hide』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/hide
『OBLAAT』の全体概要
基本情報
アーティスト | hide |
曲名 | OBLAAT |
演奏時間 | 4:45 |
作詞 | hide |
作曲 | hide |
編曲 | hide |
1stシングル『EYES LOVE YOU』のカップリング曲。
『OBLAAT』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
HIDE YOUR FACE | 12 |
KING OF PSYBORG ROCK STAR | 9 |
オリジナルアルバム『HIDE YOUR FACE』の12曲目に”REMIX VERSION”で収録。
ベストアルバム『KING OF PSYBORG ROCK STAR』にも”REMIX VERSION”が収録されています。
※『OBLAAT』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
最近めっきり見なくなりましたが、「オブラート」ってまだ使われているんですかね?無味無臭の半透明な包み紙の「オブラート」。
私が幼い頃(平成一桁の時代)は家に常備されていました。不味い粉薬を飲みやすくする目的で。「オブラート」に粉薬を包んで丸めてしまえば薬の味を感じることなくゴクッと飲み込めるので、割と重宝したものですが…若い人はわかんないかな(老害的発言)。
さて、本作『OBLAAT』では“不都合なものを覆い隠すもの”の象徴として「オブラート」が出てきています。”なんでもかんでも「オブラート」に包んじゃって、見たいものしか見えてない”という皮肉ですね。
日常でも”直接的な表現を避ける”という意味で”(言葉を)オブラートに包む”という慣用句を使いますが、本作『OBLAAT』で歌われている内容はそれの視界版という感じでしょうか。歌詞を見ると、「目玉」に「オブラート」がはりついているようですし。
それから、『OBLAAT』という理系的な雰囲気のワードを曲名に据えるあたりに『hide』らしさを感じますよね。アルバム『HIDE YOUR FACE』で言えば、#3 『SCANNER』もこのタイプだと思っています。
この傾向は本人も自覚されていたのか、次のアルバムではタイトルからして理系的な香りがプンプンする『PSYENCE』を生み出すことになります。
むしろ、『OBLAAT』という曲名だけ見れば『PSYENCE』に収録されているんじゃないかと勘違いしてしまいそうなほど。
本作『OBLAAT』は『HIDE YOUR FACE』収録ですよ。お間違いなく。
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