ボーカルの稲葉浩志とギターの松本孝弘による二人組ロックバンド『B’z』。
『B’z』に言及するからにはやはり避けて通れないのは数々の記録でしょう。その中でも日本におけるアーティスト・トータル・セールス(CD)が歴代1位という記録は最もインパクトのあるものではないでしょうか。
シンプルに、日本の歴史上最もCDを売り上げたアーティストが、この『B’z』というバンドなのです…!
CDという媒体自体が売れない時代になった今、この記録を塗り替えるアーティストが現れることはないかもしれませんね…。
今回は、『B’z』の個別楽曲、『もう一度キスしたかった』のレビューです。
※『B’z』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/B’z
『もう一度キスしたかった』の全体概要
基本情報
アーティスト | B’z |
曲名 | もう一度キスしたかった |
演奏時間 | 4:38 |
作詞 | 稲葉浩志 |
作曲 | 松本孝弘 |
編曲 | 松本孝弘 & 明石昌夫 |
『もう一度キスしたかった』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
IN THE LIFE | 6 |
B’z The Best “Treasure” | 9 |
The Ballads 〜Love & B’z〜 | 10 |
B’z The Best “ULTRA Treasure” (DISC 1) | 3 |
オリジナルアルバム『IN THE LIFE』の6曲目に収録。
非シングル曲ではありますが、ご覧の通りベストアルバムの常連です。
※『もう一度キスしたかった』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
ストーリー形式で語られるバラード作品、『もう一度キスしたかった』。
いわゆるアルバム曲でありながらも、下手なシングル曲より人気の高い楽曲です。現にファンによる投票で収録曲を決めたベストアルバム『B’z The Best “Treasure”』では本作『もう一度キスしたかった』がなんと4位を記録しています。上位3曲がシングル曲とカップリング曲だったため、アルバム曲というカテゴリで考えると本作『もう一度キスしたかった』が最も票を集めるという結果でした。
本作『もう一度キスしたかった』では”夏に出会い、冬に別れを迎える”という短い期間の物語を描いています。
春夏秋冬の全てを詰め込むのではなく、“春”という季節だけを外しているところがおもしろいですね。四季をテーマにするなら、4つ全てを取り入れたくなりそうなものですが、作詞の稲葉浩志はその選択を取らなかったわけです。
春を抜いて夏→秋→冬という流れにすることで時間の経過とともに物理的な気温がどんどん下がっていくのがわかります。”冷めていく様子”を季節とともに描くのならば、徐々に気温が上昇し始める季節である”春”は邪魔なのかもしれませんね。
そして、夏、秋、冬と季節が経過する中で、気温と気持ちは変化しても、変わらないのはサビの最後で必ず歌われる『もう一度キスしたかった』という思いなのでしょう。
『もう一度キスしたかった』収録アルバムレビューリンク
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