ボーカルの稲葉浩志とギターの松本孝弘による二人組ロックバンド『B’z』。
日本におけるアーティスト・トータル・セールス(CD)が歴代1位という記録を保持している『B’z』ですが、2007年にはハリウッド・ロック・ウォークへの殿堂入りも果たしています。もちろん、この殿堂入りは『B’z』が日本初。
まさに、ロックの本場でお墨付きをいただいた日本を代表するロックバンドと言えるでしょう。
今回は、『B’z』の個別楽曲、『Shower』のレビューです。
※『B’z』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/B’z
『Shower』の全体概要
基本情報
アーティスト | B’z |
曲名 | Shower |
演奏時間 | 4:37 |
作詞 | 稲葉浩志 |
作曲 | 松本孝弘 |
編曲 | 松本孝弘 & 稲葉浩志 & 徳永暁人 |
『Shower』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
SURVIVE | 11 |
オリジナルアルバム『SURVIVE』の11曲目収録。
※『Shower』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
『Shower(シャワー)』と言えば、お風呂で浴びるあの”シャワー”のことを連想しますよね。実際、”Shower”という単語にはいわゆる”シャワー”の意味もあります。
しかし、本作『Shower』について言えば、そちらの”シャワー”の意味ではないように思われます。歌詞の内容から察するに、おそらく“にわか雨”の意味で『Shower』という曲名がつけられたと考えるのが妥当でしょう。
そう、本作『Shower』、”雨”を背景に”別れ”を歌ったしっとり系のバラード作品となっています。
“別れ”という重いテーマながらも、イントロなどで聴けるエレキピアノのやわらかな音のおかげで、聴き心地的に深刻さはそこまでありません。『Shower(にわか雨)』という曲名がついていますが、楽曲の雰囲気的には”しとしと降る細雨”の方がイメージに近いかもしれませんね。
また、本作『Shower』の特徴的なところもイントロにあります。なんと、『B’z』には珍しくイントロにBメロのメロディーが使われているのです。
サビのメロディーをイントロに使うというのはよくあるパターンですよね。ヒット作の『愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない』や『BLOWIN’』なんかはイントロの中にサビのメロディーをはっきり聴き取ることができます。
一方、本作『Shower』はサビではなくBメロのメロディーがイントロに使われているということで、やはりBメロが印象的な楽曲だったりします(「目が覚めて…」のところ)。同じ高さの音を連続させるタイプのメロディーになっており、稲葉の囁くような歌い方も相まって非常に印象的。
もちろん本作『Shower』にはサビにあたる部分があるのですが、印象度という意味ではBメロの方がこの楽曲の顔と言えるかもしれません。
『Shower』収録アルバムレビューリンク
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