キラキラしたかわいい女の子ではなく(失礼)、もっと素の女の子をシンプルなバンドサウンドで表現してきた『チャットモンチー』!
気づけば、数多く存在する部活動的雰囲気を持った現代ガールズバンドの元祖とも言える立ち位置になっています。
そんな『チャットモンチー』も、メンバー脱退を経てギターボーカルとベースの二人になり、すでにメジャーデビューから10年以上が経過しています。もはや、ガールズバンドという括りではおさまりきらないバンドなのではないでしょうか。
今回は、『チャットモンチー』のミニアルバム『chatmonchy has come』の3曲目、『ツマサキ』レビューです。
※『チャットモンチー』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/チャットモンチー
『ツマサキ』の全体概要
基本情報
アーティスト | チャットモンチー |
曲名 | ツマサキ |
演奏時間 | 4:37 |
作詞 | 福岡晃子 |
作曲 | 橋本絵莉子 |
編曲 | チャットモンチー |
『ツマサキ』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
chatmonchy has come | 3 |
ミニアルバム『chatmonchy has come』の3曲目に収録されています。
※『ツマサキ』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
私だけでしょうか、本作『ツマサキ』という曲からひしひし夏祭り感を感じます。
歌詞には夏祭りっぽいワードは一切出てこないんですけどね。音の雰囲気がとにかく夏祭りなんです。
イントロから1番Aメロにかけてなんか、特にそう感じます。8分で刻むベースの音がちょっとボワっとしているところ、湿気が高い日本の夏の夜っぽいです。それからハイハットを叩かないドラムも夏祭りで鳴っている和太鼓の雰囲気を感じます。
“夏祭り”の曲と言えば、『Whiteberry』の『夏祭り』が真っ先に思い浮かぶのではないでしょうか。こちらは歌詞にもある通り、「打ち上げ花火」的な、勢いのある夏祭りなんですが、『ツマサキ』は”線香花火”的な、静かでひっそりとした夏祭りです。
…あくまで雰囲気の話ですよ。『ツマサキ』は曲名通り”つま先”について歌った曲で、夏祭りに関することには一切触れていないので。
本来の内容は”つま先”を気にしてる小さなかわいい女の子の歌です。
“つま先”を題材に約4分半の曲を作れるってすごいですよね…。しかも、しっかりストーリーのある歌詞で、いろんな視点の”つま先”を描いています。ストーリーの結末もありきたりといえばありきたりですが、”つま先”を絡めた描き方が上手でロマンチックです!
本作『ツマサキ』、『チャットモンチー』本人たちはどう思っているかわかりませんが、私はかなり傑作だと思っています。
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『ツマサキ』収録アルバムレビューリンク
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