個別楽曲レビュー

【個別楽曲レビュー】チャットモンチー/バースデーケーキの上を歩いて帰った

投稿日:2017年11月14日 更新日:

キラキラしたかわいい女の子ではなく(失礼)、もっと素の女の子をシンプルなバンドサウンドで表現してきた『チャットモンチー』!

気づけば、数多く存在する部活動的雰囲気を持った現代ガールズバンドの元祖とも言える立ち位置になっています。

そんな『チャットモンチー』も、メンバー脱退を経てギターボーカルとベースの二人になり、すでにメジャーデビューから10年以上が経過しています。もはや、ガールズバンドという括りではおさまりきらないバンドなのではないでしょうか。

今回は、『バースデーケーキの上を歩いて帰った』のレビューです。

※『チャットモンチー』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/チャットモンチー

birthday

『バースデーケーキの上を歩いて帰った』の全体概要

基本情報

アーティストチャットモンチー
曲名バースデーケーキの上を歩いて帰った
演奏時間3:17
作詞高橋久美子
作曲橋本絵莉子
編曲チャットモンチー

『バースデーケーキの上を歩いて帰った』収録アルバム

アルバム名トラック#
YOU MORE1
チャットモンチー BEST〜2005-2011〜17
BEST MONCHY 1 -Listening- (CD1)19

4thフルオリジナルアルバム『YOU MORE』の1曲目に収録。

※『バースデーケーキの上を歩いて帰った』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。

レビュー

独特なコード進行に基づいたギターの音色が印象的な1曲、『バースデーケーキの上を歩いて帰った』。

コード進行を見ると、この独特な響きは”sus4″コードの使い方にあるようです。

“sus4″コードですが、”Csus4→C”のように、sus4コードのあとに同じルートのメジャーコードを配置して解決感を出すのが普通の使われ方です。作曲系の本なんかでsus4コードの使用例が出る場合、まずはこのパターンが扱われます。

一方、本作『バースデーケーキの上を歩いて帰った』の場合は”Gsus4→Csus4→Fm”のように、解決させるつもりはサラサラないような使い方をしています。これは作曲系の本では教えてくれない進行ですよ(多分)。おもしろいですね。

歌詞に出てくる「環七通り」は、東京都に敷かれている”東京都道318号環状七号線”のことを指しているんでしょうね。東京23区のギリギリ内側で大きく弧を描くように敷かれた道路です。

「環七通り」のゆるやかなカーブが、まるでホール型ケーキのフチのようであり、等間隔に建てられた街灯が「ろうそく」のように見えたのでしょう。

ここから、単に”環七通りを歩いて帰った”という行動を『バースデーケーキの上を歩いて帰った』という表現に昇華できるのがさすがですよね。誰も傷つけない、優しい絵本のような比喩が高橋久美子の詞の魅力だと思います。

『バースデーケーキの上を歩いて帰った』収録アルバムレビューリンク

※『チャットモンチー』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/チャットモンチー

-個別楽曲レビュー
-,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

【個別楽曲レビュー】黒夢/白と黒

ボーカルとベースの二人組という珍しい組み合わせのバンド、『黒夢』。 1994年のメジャーデビュー後、順調にセールスを伸ばしていた中1999年に無期限の活動停止を発表。そしてその約10年後の2010年、 …

【個別楽曲レビュー】L’Arc〜en〜Ciel/Cureless

日本を代表する説明不要のロックバンド、『L’Arc〜en〜Ciel』! かっこいい楽曲に加え、時々垣間見られるちょっとした遊び心が長い人気の秘訣ではないでしょうか。もちろん、ボーカルhyd …

【個別楽曲レビュー】X JAPAN/ART OF LIFE

日本の音楽史を語る上で絶対に外すのことのできないバンド、『X JAPAN』。 YOSHIKI、Toshl、HIDEといったメンバーひとりひとりが持つ物語、バンドが歩んだ歴史、そして多くのロックキッズを …

【個別楽曲レビュー】X JAPAN/Es Durのピアノ線

日本の音楽史を語る上で絶対に外すのことのできないバンド、『X JAPAN』。 YOSHIKI、Toshl、HIDEといったメンバーひとりひとりが持つ物語、バンドが歩んだ歴史、そして多くのロックキッズを …

【個別楽曲レビュー】相対性理論/気になるあの娘

2000年代後半、一部の世間をざわつかせた(?)不思議系おしゃれバンド『相対性理論』! 実験的な言葉選びとアレンジが非常に個性的です。 最初のミニアルバム『シフォン主義』の発表から10年以上が経過した …


執筆者:キャスター
中高生の頃、中古のCD屋巡りばっかりやってました。そんなアラサー会社員キャスターによる音楽レビューブログ。 昔趣味で曲作りをやっていたので、音楽制作者に敬意を払って1曲1曲丁寧に記事を書いていきます。