個別楽曲レビュー

【個別楽曲レビュー】PIERROT/セルロイド

投稿日:2018年10月9日 更新日:

宗教的なカリスマ性中毒性のある歌詞・サウンドで多大な信者を生み出したバンド『PIERROT』。

アンダーグラウンドで知的で過激。当時の10代リスナーはある種の選民思想を抱きながら『PIERROT』の楽曲に耳を傾けていたのではないでしょうか。”『PIERROT』を聴かないなんて周りはわかってないなぁ”って。

…それは後の世で中二病と呼ばれるわけですが…。

今回は、『PIERROT』の楽曲、『セルロイド』のレビューです。

※『PIERROT』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/PIERROT

filmstrip

『セルロイド』の全体概要

基本情報

アーティストPIERROT
曲名セルロイド
演奏時間4:02
作詞キリト
作曲キリト
編曲Pierrot & 奈良敏博

『セルロイド』収録アルバム

アルバム名トラック#
CELLULOID1

インディーズ時代のミニアルバム、『CELLULOID』の1曲目に収録。

※『セルロイド』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。

レビュー

アルバム『CELLULOID』の1曲目にしてアルバム名と同じタイトルを持つ作品、『セルロイド』(英語と日本語の表記の違いはありますが)。このことから、本楽曲『セルロイド』がアルバム『CELLULOID』を統括するテーマを持つことが伺い知れます。

そのテーマとは、ずばり人間のエゴ…だと思います。

個人の間で発生するエゴもテーマの範囲内でしょうが、もう少し広い枠でのエゴを歌っているように感じます。

人間という種(しゅ)が他の生物に対して抱く優越感と言いますか。マンガの”寄生獣”で扱っているような、そんなタイプのエゴが、本楽曲『セルロイド』、ひいてはアルバム『CELLULOID』の根底にあるように思います。

この手の『PIERROT』独特なテーマを掲げるのは、前作『パンドラの匣』から引き続きといった感じですね。それでいて、アルバム『CELLULOID』は演奏面(録音面?)での技術向上が見られ、さらに素晴らしい出来になっています。

特に本楽曲『セルロイド』はベースの迫力が前作『パンドラの匣』収録曲とは段違い。うごめくような気味の悪いベース(褒め言葉)が最高です!『PIERROT』の楽曲にしては珍しく、チョッパー奏法も入っていますよね。無機質に叩きつけるようなこのチョッパーも、本楽曲『セルロイド』の無感情な雰囲気にピッタリです。

アルバム『CELLULOID』と言えば他の収録曲の方が人気のある印象なのですが、個人的には本楽曲『セルロイド』がかなりのお気に入りです。

楽曲のテーマとか雰囲気とか、『PIERROT』にしか作り出せない空気感が素敵。

『セルロイド』収録アルバムレビューリンク

※『PIERROT』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/PIERROT

-個別楽曲レビュー
-,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

【個別楽曲レビュー】LUNA SEA/LOVE SONG

2000年に終幕をし、長らく伝説のバンドとなっていましたが、2010年に活動を再開した『LUNA SEA』。 ヴィジュアル系というジャンルにおけるバンドアンサンブルの方針、特に、ツインギターの絡み方を …

【個別楽曲レビュー】ゴールデンボンバー/男心と秋の空

エアーバンドなる言葉を世に定着させた先駆者『ゴールデンボンバー』。通称”金爆(きんばく)”。 自分たちの好きなことをするため、あえてメジャーデビューを選ばずにインディーズで活動 …

【個別楽曲レビュー】チャットモンチー/惚たる蛍

キラキラしたかわいい女の子ではなく(失礼)、もっと素の女の子をシンプルなバンドサウンドで表現してきた『チャットモンチー』! 気づけば、数多く存在する部活動的雰囲気を持った現代ガールズバンドの元祖とも言 …

【個別楽曲レビュー】X JAPAN/XCLAMATION

日本の音楽史を語る上で絶対に外すのことのできないバンド、『X JAPAN』。 YOSHIKI、Toshl、HIDEといったメンバーひとりひとりが持つ物語、バンドが歩んだ歴史、そして多くのロックキッズを …

【個別楽曲レビュー】黒夢/眠れない日に見る時計

ボーカルとベースの二人組という珍しい組み合わせのバンド、『黒夢』。 1994年のメジャーデビュー後、順調にセールスを伸ばしていた中1999年に無期限の活動停止を発表。そしてその約10年後の2010年、 …


執筆者:キャスター
中高生の頃、中古のCD屋巡りばっかりやってました。そんなアラサー会社員キャスターによる音楽レビューブログ。 昔趣味で曲作りをやっていたので、音楽制作者に敬意を払って1曲1曲丁寧に記事を書いていきます。