個別楽曲レビュー

【個別楽曲レビュー】黒夢/少年

投稿日:2018年11月12日 更新日:

ボーカルとベースの二人組という珍しい組み合わせのバンド、『黒夢』。

ヴィジュアル系にカテゴライズされるイメージがありますが、その音楽性はアルバムをリリースする度にガラッと変わっており、一つのジャンルで括ることはなかなかに難しいバンドです。

今回は、『黒夢』の楽曲、『少年』のレビューです。

※『黒夢』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/黒夢

boy

『少年』の全体概要

基本情報

アーティスト黒夢
曲名少年
演奏時間5:26
作詞清春
作曲清春
編曲黒夢

11thシングル。

本作『少年』が『黒夢』のシングルの中で最も売り上げ枚数の多い作品です(約37万枚)。

『少年』収録アルバム

アルバム名トラック#
CORKSCREW6
EMI 1994〜1998 BEST OR WORST 【HARD DISK】16
黒夢シングルズ11
黒夢コンプリート・シングルズ (A-disc)11

メジャー6thアルバム『CORKSCREW』の6曲目に”screw mix”にて収録。

※『少年』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。

レビュー

“世間に対する嫌悪感”“反抗”を歌った作品が本作『少年』。

パンクロックに傾倒した解散直前の『黒夢』ですが、本作『少年』はまさにパンクロック衝動の源流を体現した1曲と言えそうです。

そんなパンク精神がこもった本作『少年』、楽曲の方ももちろんパンクな仕上がりになっています。スピード感、攻撃性、ともに『黒夢』のシングル楽曲の中では随一なのではないでしょうか。

一方、構成楽器を見てみると、アコースティックギターが重点的に使用されています。これ、パンクというジャンルの楽曲にしては珍しいことだと思うんですよね。

音楽のジャンルの定義や境界というものは非常に曖昧な認識の上に成り立っているのですが(特にロック関係は)、アコースティックギターを使用しているだけで”これはパンクじゃない”と定義付ける人がいてもおかしくないくらい、それくらいアコースティックギターを取り入れているパンク作品というのは珍しいという印象です。

しかし、オープニングの叩きつけるようなアコースティックギターのコードストロークはやっぱりパンクだと思います!

叩きつけるような攻撃的演奏で、上述の『少年』というテーマを表現すると同時に、アコースティックギターの持つ本質的な音色にどことなく“孤独”な雰囲気を感じるのです。

ただ一人、周囲の理解を得られずに“世間への嫌悪感”に対して“反抗”するという“孤独”…。

本作『少年』は、”Boys”ではなく、”A Boy”という一人称単数形が主語の作品なんだと、アコースティックギターの音色が伝えているような気がします。

Amazonで試聴できます。

『少年』収録アルバムレビューリンク

※『黒夢』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/黒夢

-個別楽曲レビュー
-, ,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

【個別楽曲レビュー】黒夢/YA-YA-YA!

ボーカルとベースの二人組という珍しい組み合わせのバンド、『黒夢』。 ヴィジュアル系にカテゴライズされるイメージがありますが、その音楽性はアルバムをリリースする度にガラッと変わっており、一つのジャンルで …

【個別楽曲レビュー】ゴールデンボンバー/イヤホン

エアーバンドなる言葉を世に定着させた先駆者『ゴールデンボンバー』。通称”金爆(きんばく)”。 自分たちの好きなことをするため、あえてメジャーデビューを選ばずにインディーズで活動 …

【個別楽曲レビュー】PIERROT/Adolf

宗教的なカリスマ性と中毒性のある歌詞・サウンドで多大な信者を生み出したバンド『PIERROT』。 アンダーグラウンドで知的で過激。当時の10代リスナーはある種の選民思想を抱きながら『PIERROT』の …

【個別楽曲レビュー】hide/ERASE

伝説のミュージシャン…その言葉が最も似合う日本人は、やはり『hide』ではないでしょうか。 カリスマバンド『X JAPAN』のギタリストというポジション、トレードマークの赤髪、ズバ抜けたセンス、そして …

【個別楽曲レビュー】ゲスの極み乙女。/いこかなでしこ

2014年メジャーデビューの後、2015年に紅白歌合戦へ出演と、国民的なバンドへ成長していた矢先、例の不倫事件で世間のイメージが急降下してしまったバンド、『ゲスの極み乙女。』。 とは言え、有名人が不倫 …


執筆者:キャスター
中高生の頃、中古のCD屋巡りばっかりやってました。そんなアラサー会社員キャスターによる音楽レビューブログ。 昔趣味で曲作りをやっていたので、音楽制作者に敬意を払って1曲1曲丁寧に記事を書いていきます。