個別楽曲レビュー

【個別楽曲レビュー】THE YELLOW MONKEY/甘い経験

投稿日:2018年8月8日 更新日:

2016年、申年に復活を遂げた『THE YELLOW MONKEY』!!

シングルのリリースはあったものの、2018年7月現在、未だに復活後のオリジナルアルバムが発表されていません(*)。過去の名盤たちを超える作品を作るために時間をかけているものと信じて待っていたいですね。

(*)追記:『9999』が2019/4/17に発売されました!

今回は、アルバム『PUNCH DRUNKARD』の11曲目、『甘い経験』レビューです。

※『THE YELLOW MONKEY』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/THE YELLOW MONKEY

spoon

『甘い経験』の全体概要

基本情報

アーティストTHE YELLOW MONKEY
曲名甘い経験
演奏時間4:32
作詞吉井和哉
作曲吉井和哉
編曲THE YELLOW MONKEY

初出は14thシングル『球根』のカップリング。

後に本作『甘い経験』の英語バージョン『SUGAR FIX』が16thシングルとしてリリースされました。

『甘い経験』収録アルバム

アルバム名トラック#
PUNCH DRUNKARD11

オリジナルアルバム『PUNCH DRUNKARD』の11曲目に収録。

※『甘い経験』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。

レビュー

直球下ネタソングの『甘い経験』。

アルバム『PUNCH DRUNKARD』収録曲は下ネタをテーマにした楽曲が多いのですが、本作もその例に漏れず、といったところでしょうか。

そんな下ネタ揃いの『PUNCH DRUNKARD』の中、本作『甘い経験』は割と軽めなノリが特徴的です。韻を踏んだ言葉遊びあり、モザイク無しのワードありといった具合で、実にイエモンらしい仕上がり。

こんなにも能天気な印象の楽曲なのですが、楽曲で歌われている背景描写は「雨」なんです。むしろ「台風」という単語すらも出てくるほど、空模様は芳しくありません。

このギャップはおもしろいですね。歌われている内容の軽さと天候の深刻さの対比。『甘い経験』で歌われているような軽めのノリと下ネタがテーマなら、普通は夏のカラッとした太陽を背景に描きそうなものです。例えば”海”とか”ビーチ”とか、そういうナンパなキーワードと相性が良さそうに思えるのですが、吉井和哉が選んだのは「雨」と「台風」。

楽曲のテーマと矛盾したようにも思えるこの情景描写にどんな意味があるのかを考えながら、本作『甘い経験』を聴いてみるのもおもしろいかもしれませんね。

…これは聞いた話ですが、”危機がせまると、子孫を残したくなる”という本能が人間には備わっているらしいです。もしかすると本作の情景描写がそれと関係があるのかな、なんて考えたりもします。

つまり、”台風”という命の危険を感じる状況だからこそ、子孫を残さなきゃというスイッチが入り、『甘い経験』につながる事案が発生した、という考察です。

…う~ん…どうでしょう 笑?

Amazonで試聴できます。

『甘い経験』収録アルバムレビューリンク

※『THE YELLOW MONKEY』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/THE YELLOW MONKEY

-個別楽曲レビュー
-,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

【個別楽曲レビュー】GLAY/REGRET

90年代後半、音楽業界の様々な記録を塗り替えていったモンスターバンド『GLAY』。 同郷の友人で組んだバンドが天下を取るという、少年漫画もびっくりの熱いストーリーも『GLAY』の魅力の一つです。青春を …

【個別楽曲レビュー】黒夢/feminism

ボーカルとベースの二人組という珍しい組み合わせのバンド、『黒夢』。 1994年のメジャーデビュー後、順調にセールスを伸ばしていた中1999年に無期限の活動停止を発表。そしてその約10年後の2010年、 …

【個別楽曲レビュー】THE YELLOW MONKEY/Neurotic Celebration

2016年、申年に復活を遂げた『THE YELLOW MONKEY』!! このバンドを紹介する際、当たり前のように『THE YELLOW MONKEY』と打ち込んでいるわけですが、よく考えるとこの言葉 …

【個別楽曲レビュー】X JAPAN/UNFINISHED

日本の音楽史を語る上で絶対に外すのことのできないバンド、『X JAPAN』。 YOSHIKI、Toshl、HIDEといったメンバーひとりひとりが持つ物語、バンドが歩んだ歴史、そして多くのロックキッズを …

【個別楽曲レビュー】PIERROT/CHILD

宗教的なカリスマ性と中毒性のある歌詞・サウンドで多大な信者を生み出したバンド『PIERROT』。 アンダーグラウンド界のカリスマボーカル”キリト”と、奇天烈なサウンドで世界観に …


執筆者:キャスター
中高生の頃、中古のCD屋巡りばっかりやってました。そんなアラサー会社員キャスターによる音楽レビューブログ。 昔趣味で曲作りをやっていたので、音楽制作者に敬意を払って1曲1曲丁寧に記事を書いていきます。