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【個別楽曲レビュー】PIERROT/ENEMY

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宗教的なカリスマ性中毒性のある歌詞・サウンドで多大な信者を生み出したバンド『PIERROT』。

このバンドが活躍していた90年代後半から00年代前半頃はまだ”中二病”という言葉が一般的ではありませんでしたが、今の基準で言えば”中二病”の定義にぴったり当てはまるバンドではないでしょうか。

そもそもヴィジュアル系というジャンルそのものが中二病患者にぶっ刺さりがちなのかもしれませんが、この『PIERROT』というバンドは中二病における幅広い症状(属性)に対応できるという点で特に多大な信者を生み出したものと思われます。

 

今回は、『PIERROT』の楽曲、『ENEMY』のレビューです。

 

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全体概要

基本情報

アーティスト PIERROT
曲名 ENEMY
演奏時間 3:36
作詞 キリト
作曲 アイジ
編曲 PIERROT & 西脇辰弥

 

収録アルバム

アルバム名 トラック#
PRIVATE ENEMY 3

メジャー2ndアルバム『PRIVATE ENEMY』の3曲目に収録。

 

レビュー

曲名から察するに、アルバム『PRIVATE ENEMY』のタイトル曲と思われる作品、『ENEMY』。

 

この楽曲はなんといってもサビで爆発する歌メロが気持ちいいですね。

耳残りのいいメロディーでありながら、コーラスが演出する不気味さとの調和が病みつきになります。サビのメロディーのキャッチーさという意味ではアルバム『PRIVATE ENEMY』に収録されている他のシングル楽曲に劣らないと言えるでしょう。

 

歌詞の方は『ENEMY(敵)』というタイトル通り、”やらなければやられる”とでも言わんばかりの攻撃的な内容になっています。

ただ、本作『ENEMY』の攻撃性というのは、”いいからやっちまえ!”と直接攻撃を煽るというより、”やらないとひどい目に合うよ?いいの?”という具合に攻撃の正当性を諭すような、少々回りくどい煽り方をしている感じがします。無鉄砲に刃物を振り回す下っ端のチンピラというより、計画を練って下っ端を駒のように扱う幹部的チンピラ側の心情といったところでしょうか(チンピラの世界のことはよく知りませんが)。

 

とは言え、受験、就職、仕事、恋愛など、人生というの事あるごとに”やらなければやられる”という弱肉強食的な一面を持ち合わせているのも事実です。チンピラではない一般人であっても、暴力ではない別の武器で常に戦いを強いられているわけですね。。。

そんな戦いの中、”誰かを蹴落として進まなければいけないのだけれど、そのことに罪悪感を感じる”なんていうとき、もしかすると本作『ENEMY』の言葉が、誰かの頭の上にあるあなたの右足に対して最後の一蹴りをくらわす理由(=攻撃の正当性)を与えてくれるかもしれません…。

 

『ENEMY』が収録されているアルバム『PRIVATE ENEMY』のレビューはこちらからどうぞ!

【アルバムレビュー】PIERROT/PRIVATE ENEMY

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執筆者:キャスター
中高生の頃、中古のCD屋巡りばっかりやってました。そんなアラサー会社員キャスターによる音楽レビューブログ。 昔趣味で曲作りをやっていたので、音楽制作者に敬意を払って1曲1曲丁寧に記事を書いていきます。