宗教的なカリスマ性と中毒性のある歌詞・サウンドで多大な信者を生み出したバンド『PIERROT』。
このバンドが活躍していた90年代後半から00年代前半頃はまだ”中二病”という言葉が一般的ではありませんでしたが、今の基準で言えば”中二病”の定義にぴったり当てはまるバンドではないでしょうか。
そもそもヴィジュアル系というジャンルそのものが中二病患者にぶっ刺さりがちなのかもしれませんが、この『PIERROT』というバンドは中二病における幅広い症状(属性)に対応できるという点で特に多大な信者を生み出したものと思われます。
今回は、『PIERROT』の楽曲、『Analyze Chat「FREAKS」』のレビューです。
※『PIERROT』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/PIERROT
目次
『Analyze Chat「FREAKS」』の全体概要
基本情報
アーティスト | PIERROT |
曲名 | Analyze Chat「FREAKS」 |
演奏時間 | 2:07 |
作詞 | – |
作曲 | アイジ |
編曲 | PIERROT & 西脇辰弥 |
本作『Analyze Chat「FREAKS」』がアルバム『PRIVATE ENEMY』収録曲の中で最も演奏時間の短い楽曲(?)になります。
『Analyze Chat「FREAKS」』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
PRIVATE ENEMY | 11 |
メジャー2ndアルバム『PRIVATE ENEMY』の11曲目に収録。
※『Analyze Chat「FREAKS」』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
歌の入っていない、いわゆるインスト曲がアルバムに1,2曲くらい収録されるのは特殊なことではありません。アルバム1枚を一つの作品として考え、前後の流れを意識してインスト曲が挿入されることはJ-POPならよくあることです。
本作『Analyze Chat「FREAKS」』も”歌が入っていない”という意味ではインスト曲と同じです。しかし、この曲は普通のインスト曲とはちょっと毛色が違います。
なんと、コメンテーターとアナウンサーがニュース形式で少年犯罪について話し合っている状況をただ流しているという内容になっています。もはや楽曲と言っていいのかわからない作品。
もちろん、冷やかしが目的ではありません。”少年犯罪”をテーマにした次曲『FREAKS』の前フリという位置づけが本作『Analyze Chat「FREAKS」』の存在理由でしょう。『FREAKS』の少し大げさなイントロと考えてもいいかもしれません。
いずれにせよ、この驚愕の作品は中二病患者がほくそ笑みながら聴くのに十分な楽曲だと思います。
何を隠そう、中学生の頃、知り合いから『PIERROT』のおすすめ曲を教えてと言われ、本作を勧めたという黒歴史を持つのはこの私ですから 爆。
『Analyze Chat「FREAKS」』収録アルバムレビューリンク
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