キラキラしたかわいい女の子ではなく(失礼)、もっと素の女の子をシンプルなバンドサウンドで表現してきた『チャットモンチー』!
気づけば、数多く存在する部活動的雰囲気を持った現代ガールズバンドの元祖とも言える立ち位置になっています。
そんな『チャットモンチー』も、メンバー脱退を経てギターボーカルとベースの二人になり、すでにメジャーデビューから10年以上が経過しています。もはや、ガールズバンドという括りではおさまりきらないバンドなのではないでしょうか。
今回は、『恋愛スピリッツ』のレビューです。
※『チャットモンチー』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/チャットモンチー
『恋愛スピリッツ』の全体概要
基本情報
アーティスト | チャットモンチー |
曲名 | 恋愛スピリッツ |
演奏時間 | 4:47 |
作詞 | 橋本絵莉子 |
作曲 | 橋本絵莉子 |
編曲 | チャットモンチー |
『チャットモンチー』の2ndシングル。
『恋愛スピリッツ』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
耳鳴り | 9 |
チャットモンチー BEST〜2005-2011〜 | 3 |
BEST MONCHY 1 -Listening- (CD1) | 4 |
メジャーデビュー後初のフルオリジナルアルバム『耳鳴り』に収録。
※『恋愛スピリッツ』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
イントロもなく、アカペラというか独唱でワンコーラス歌いきってから楽器が入って来るという、なかなか挑戦的な構成の楽曲、『恋愛スピリッツ』。
『恋愛スピリッツ』、少女漫画と少年漫画を足して2で割ったような曲名だなーというのが第一印象。
『恋愛スピリッツ』という力強い(?)曲名がついていますが、曲のテーマは“妥協”でしょうか。
サビに出てくる「あの人を…」というフレーズから察するに、”妥協する側”ではなく、“妥協される側”の気持ちを歌った、そんな1曲。
「あなた」の本命である「あの人」は「あなた」に振り向かないから、「私」で妥協してるんでしょ?と。
「私」はその妥協に不満を感じているものの、「あの人」が「あなた」に振り向かない以上、「あなた」は「私」から離れられずにいる。それゆえに、「私」は「あなた」を愛しく思う…。
『チャットモンチー』というポップなバンド名の割に、なかなか昼ドラ的な感情を切り取っていますよね。
本当のドラマなら、何かの拍子に恋敵の「あの人」が「あなた」に振り向いちゃって「私」ピンチ!…ってなるんでしょうけど、本作『恋愛スピリッツ』はこの関係を「あなた」も「私」も受け入れる形で幕を閉じます。
けっこう長めのアウトロを伴って…。
『恋愛スピリッツ』収録アルバムレビューリンク
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