90年代後半、音楽業界の様々な記録を塗り替えていったモンスターバンド『GLAY』。
デビューから20年以上経つベテランバンドですが、長寿バンドに付きものの”メンバー間の確執”とは無縁なところも、もはや『GLAY』の個性と言えそうです。”平和なロックバンド”というある意味矛盾したフレーズですら納得して飲み込んでしまえる、そんな懐の深さを『GLAY』には感じますよね。
今回は、『GLAY』の個別楽曲、『HEAVY GAUGE』のレビューです。
※『GLAY』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/GLAY
『HEAVY GAUGE』の全体概要
基本情報
アーティスト | GLAY |
曲名 | HEAVY GAUGE |
演奏時間 | 6:51 |
作詞 | TAKURO |
作曲 | TAKURO |
編曲 | GLAY& 佐久間正英 |
メジャー5thアルバム『HEAVY GAUGE』と同名の楽曲。
『HEAVY GAUGE』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
HEAVY GAUGE | 1 |
オリジナルアルバム『HEAVY GAUGE』の1曲目に収録。
※『HEAVY GAUGE』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
アルバム『HEAVY GAUGE』1曲目にして演奏時間7分に迫る長尺な楽曲。
本アルバムに収録されている『BE WITH YOU』や『Winter,again』といったヒットシングルは異なるダークテイストのヘビーなロックナンバーとなっており、アルバム『HEAVY GAUGE』という作品の方向性を提示する1曲です。
そんな仕上がりの楽曲がアルバムの1曲目に配置されていますので、『BE WITH YOU』や『Winter,again』のようなキャッチーさを求めてアルバム『HEAVY GAUGE』を手に取った人は少々面食らうところがあるかもしれませんね。
ダークな雰囲気漂うバンドサウンド+ストリングスのアレンジや、盛り上がり切らないサビは『GLAY』のポップなイメージとはかけ離れたものになっていますので。
この雰囲気を新鮮でかっこいいと思えるかどうかがアルバム『HEAVY GAUGE』自体を好きになれるかどうかの分岐点ではないでしょうか。
個人的には、『GLAY』のヒットシングル作品も好きですが、こういった『GLAY』のダークサイド寄りな楽曲が特けっこう好きだったりします。
私のような一般人では一生体験することのないであろう成功者故の苦悩、それが吐露されている作品に『GLAY』の魅力を感じるんですよね。
本楽曲『HEAVY GAUGE』は、そんな成功者故の苦悩をテーマの中心に据えた楽曲というわけではありませんが、雰囲気と言葉の選び方にその片鱗を垣間見ることができる1曲です。
『HEAVY GAUGE』収録アルバムレビューリンク
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