90年代後半、音楽業界の様々な記録を塗り替えていったモンスターバンド『GLAY』。
デビューが『X JAPAN』のYOSHIKIプロデュースだったこともあり、ヴィジュアル系というカテゴリーに分類されることが多いバンドですが、音楽性は完全にJ-POPのそれ。
メンバー間の仲の良さがにじみ出る優しい楽曲に心癒された方も多いのではないでしょうか。
今回は、『GLAY』の楽曲、『彼女の“Modern…”』のレビューです。
※『GLAY』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/GLAY
『彼女の“Modern…”』の全体概要
基本情報
アーティスト | GLAY |
曲名 | 彼女の“Modern…” |
演奏時間 | 4:30 |
作詞 | TAKURO |
作曲 | TAKURO |
編曲 | GLAY & 佐久間正英 |
3rdシングル。
本作のタイミングでプロデューサーに佐久間正英氏が参加。
『彼女の“Modern…”』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
灰とダイヤモンド | 2 |
SPEED POP | 3 |
REVIEW-BEST OF GLAY | 2 |
DRIVE-GLAY complete BEST (DISC 1) | 9 |
THE GREAT VACATION VOL.2 〜SUPER BEST OF GLAY〜 (Disc 1) | 3 |
rare collectives vol.3 (Disc 2) | 4 |
rare collectives vol.4 (Disc 2) | 7 |
REVIEW II -BEST OF GLAY- (TAKURO盤) | 14 |
インディーズ盤の『灰とダイヤモンド』が最初の収録。ただし、こちらはシングルとはアレンジが異なっています。当時(90年代前半)のインディーズなので仕方ないかもしれませんが、けっこうペラペラな音です。
また、『rare collectives vol.3』はライブバージョン、『rare collectives vol.4』は42ndシングル『Precious』のカップリングにもなった再録バージョンが収められています。
その他はオリジナルアルバム『SPEED POP』を含めてシングルバージョンでの収録。
しかし、こうして見ると『彼女の“Modern…”』は本当に数多くの作品に収録されている楽曲ですね。
※『彼女の“Modern…”』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
シンプルな直球ロックな楽曲、『彼女の“Modern…”』。
直球過ぎてBメロが存在しません。その代わり、盛り上げるための大サビはしっかり存在。そして、イントロもAメロもサビも大サビも、Ⅳ→Ⅴ→Ⅵmに基づいたシンプルなコード進行。
疾走感があっていいですね。古き良きJ-POPのロックな楽曲です。
しかし、この『彼女の“Modern…”』って曲名は…どうなんでしょうか。
“Modern”ってワードが本来の”現代的”という意味を通り越して、今やレトロ感を出している気がします。 それから、日本語と英語混ぜる感じが90年代臭プンプンです。
平成も終わって令和になった今、『彼女の“Modern…”』という曲名は言葉を選ばずに言ってしまうと、やはりダサいという評価なのだと思います。
…少々辛口なことを書きましたが、なんだかんだ言って私はけっこう好きなんです。この『彼女の“Modern…”』という曲名。
正直、ダサいといえばダサいのですが、 私の中では一周回ってかっこいいような気もしています(と同時に、周回遅れでないことを祈っています)。
ファッションが流行を繰り返すように、いつかはこんなタイプの曲名もアリだと思われる時代が巡って来るかもしれません…。
Amazonで試聴できます。
『彼女の“Modern…”』収録アルバムレビューリンク
※『GLAY』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/GLAY