2016年、申年に復活を遂げた『THE YELLOW MONKEY』!!
ギラギラとした妖しい雰囲気はそのままに、復活後の彼らの楽曲には溢れんばかりの優しさを感じます。
離れ離れになっていた十数年という時間の中、『THE YELLOW MONKEY』というバンドが誕生した奇跡について、ある種悟りのようなものをメンバーたちが感じ取った結果なのかもしれませんね。
今回は、アルバム『9999』の14曲目、『毛皮のコートのブルース』のレビューです。
※『THE YELLOW MONKEY』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/THE YELLOW MONKEY
『毛皮のコートのブルース』の全体概要
基本情報
アーティスト | THE YELLOW MONKEY |
曲名 | 毛皮のコートのブルース |
演奏時間 | 7:05 |
作詞 | 吉井和哉 |
作曲 | 吉井和哉 |
編曲 | 土屋昌巳 & THE YELLOW MONKEY |
演奏時間7分越えの大作。
外部プロデューサーとして土屋昌巳を編曲に迎えています。
『毛皮のコートのブルース』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
9999 | 14 |
オリジナルアルバム『9999』の14曲目に収録(ダウンロード盤のみのボーナストラック)。
※『毛皮のコートのブルース』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
本作『毛皮のコートのブルース』はインディーズ時代から存在する楽曲ですが、レコーディング音源として世に出るのは2019年リリースのアルバム『9999』収録が初めてです。
イエモンのメジャーデビューが1992年なので、そこから計算しても実に27年以上経っての音源化となります。まさに、ボーナストラックに相応しいボーナスっぷりです!
ただ、さすがにインディーズ時代から存在する楽曲だけあって、アルバム『9999』の他の収録曲とは毛色が違いますね。
音のまとまり方は今風ですが、本作『毛皮のコートのブルース』から醸し出される雰囲気は“妖しさ溢れる若かりしイエモン”という感じがします。
それから、本作『毛皮のコートのブルース』、インディーズ時代から存在するということですが、曲名だけ見るとメジャー2ndアルバム『EXPERIENCE MOVIE』収録曲っぽい印象を受けました。このアルバムに収録されている楽曲、例えば、『4000粒の恋の唄』や『シルクスカーフに帽子のマダム』なんかは本作『毛皮のコートのブルース』と近い言葉の並びのような気がしません?
曲の内容的にも、長尺のスローテンポという曲調や架空の物語をベースにした歌詞というのも上記の楽曲と共通する部分ですかね。
“○○かい?”という、RPGに出てくるおせっかいなオバサンのような口調もアルバム『EXPERIENCE MOVIE』の雰囲気を思い出させます。
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『毛皮のコートのブルース』収録アルバムレビューリンク
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