今や芸能人格付けチェックの常連というイメージが強い『GACKT』。その『GACKT』が在籍していたバンドが『MALICE MIZER』です。
音楽業界の中でも異端な扱いを受けがちなV系バンドですが、そんなV系バンドの中でも”魅せ方”という点で特に異端な存在を放っていたのが『MALICE MIZER』。度重なるメンバー入れ替えの末、2001年に活動を休止しました。
今回は『Bois de merveilles』の個別楽曲レビューです。
※『MALICE MIZER』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/MALICE MIZER
目次
『Bois de merveilles』の全体概要
基本情報
アーティスト | MALICE MIZER |
曲名 | Bois de merveilles |
演奏時間 | 1:54 |
作詞 | Gackt.C |
作曲 | MALICE MIZER |
編曲 | MALICE MIZER & 島田陽平 |
演奏時間は2分に満たないほど短いのですが、インスト曲ではなく歌入りの楽曲。
アルバム『merveilles』収録曲の中では唯一作曲のクレジットが『MALICE MIZER』表記になっています。
『Bois de merveilles』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
merveilles | 12 |
オリジナルアルバム『merveilles』の12曲目に収録。
本作『Bois de merveilles』がアルバム『merveilles』の最終トラックになります。
※『Bois de merveilles』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
このイントロ、どこかで聴いたことがあるような…。
ズンチャッチャー・ズンチャッチャーというリズムも含めて、クラシックか何かのオマージュなんじゃないかと思うくらい、既視感のあるイントロ…。しかし私の音楽ボキャブラリーが少なすぎて答えに辿り着けない…。
本作『Bois de merveilles』、そんなもどかしさを感じる楽曲です。
さて、曲名の『Bois de merveilles』ですが、もちろん例のごとくフランス語です。
Google翻訳の仏英変換にかけてみたところ、”Wood of wonders”という答えが返ってきました。日本語にすると、“不思議の森”といったところでしょうか。RPGのダンジョンに付けられていそうな名前ですね 笑。
“Wood”という言葉はけっこう訳が難しい単語です。
『The Beatles』の作品に『Norwegian Wood』というタイトルのついたものがありますが、この楽曲には『ノルウェーの森』という日本語訳が付けられています。”Wood”を”森”と訳したわけですね。
しかし、正しくは”木材”と訳すのが的確だという説があります。楽曲の歌詞中に出てくるのは”木々がうっそうと生い茂る森”ではなく、”ノルウェー産の木材で内装された部屋”なので、”Wood”は”森”ではなく”木材”と訳す(もしくはもう少し意訳して”家具”と訳す)のが正確だろう、という説です。
翻って本作『Bois de merveilles』はどうなのか。「Bois」の英訳である”Wood”は”森”と訳してよいのか…。答えはYesでしょう。
なぜなら、本作『Bois de merveilles』の歌詞はしっかりがっつり日本語で書かれており、歌詞中にずばり「森」という言葉が出てくるからです!
ありがたや 笑!
『Bois de merveilles』収録アルバムレビューリンク
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