宗教的なカリスマ性と中毒性のある歌詞・サウンドで多大な信者を生み出したバンド『PIERROT』。
このバンドが活躍していた90年代後半から00年代前半頃はまだ”中二病”という言葉が一般的ではありませんでしたが、今の基準で言えば”中二病”の定義にぴったり当てはまるバンドではないでしょうか。
そもそもヴィジュアル系というジャンルそのものが中二病患者にぶっ刺さりがちなのかもしれませんが、この『PIERROT』というバンドは中二病における幅広い症状(属性)に対応できるという点で特に多大な信者を生み出したものと思われます。
今回は、『PIERROT』の楽曲、『AGITATOR』のレビューです。
※『PIERROT』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/PIERROT
『AGITATOR』の全体概要
基本情報
アーティスト | PIERROT |
曲名 | AGITATOR |
演奏時間 | 6:25 |
作詞 | キリト |
作曲 | キリト |
編曲 | PIERROT & 西脇辰弥 |
6thシングルのA面曲。
『AGITATOR』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
PRIVATE ENEMY | 5 |
DICTATORS CIRCUS -A variant BUD- | 6 |
HELLO COMPLETE SINGLES AND PV COLLECTION (Disc 1) | 8 |
メジャー2ndアルバム『PRIVATE ENEMY』の5曲目に収録。
※『AGITATOR』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
『AGITATOR』という普段見慣れない英単語が曲名に使われている本作。読みは”アジテーター”。
日本語の意味は”扇動者”らしいです。日本語の方も、普段耳にしない言葉ですね。どうやら、政治とか選挙とかで使われる言葉のようです。詳しくはこちらをどうぞ。Wikipedia/扇動者
横道に逸れる話ですが、本作『AGITATOR』という曲名について思い出したことを一つ。
2004年にリリースされた『B’z』のシングルに『ARIGATO』という作品があります。
『B’z』のこの曲名を初めて見たとき、思いっきり『AGITATOR』って書いてあるものと思ってしまいました。『PIERROT』に毒されていた当時の私の脳ミソが悪いのもありますが、”ありがとう”をそのままアルファベットで表記するという『B’z』の手法も想像の範囲外ですよね? 笑
さて、本作『AGITATOR』ですが、キャッチーなギターリフとメロディーで聴かせる楽曲という感じ。皮肉の効いた歌詞は相変わらず『PIERROT』っぽいですが、楽曲の聴き心地としては毒の量が少なめで物足りなさを感じてしまっているというのが正直なところ。
シングル曲ではあるのですが、演奏時間の長さも相まってあまり好んでリピートする楽曲ではなかったり。。。
『AGITATOR』収録アルバムレビューリンク
※『PIERROT』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/PIERROT