個別楽曲レビュー

【個別楽曲レビュー】PIERROT/ATENA

投稿日:2019年7月27日 更新日:

宗教的なカリスマ性中毒性のある歌詞・サウンドで多大な信者を生み出したバンド『PIERROT』。

このバンドが活躍していた90年代後半から00年代前半頃はまだ”中二病”という言葉が一般的ではありませんでしたが、今の基準で言えば”中二病”の定義にぴったり当てはまるバンドではないでしょうか。

そもそもヴィジュアル系というジャンルそのものが中二病患者にぶっ刺さりがちなのかもしれませんが、この『PIERROT』というバンドは中二病における幅広い症状(属性)に対応できるという点で特に多大な信者を生み出したものと思われます。

今回は、『PIERROT』の楽曲、『ATENA』のレビューです。

※『PIERROT』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/PIERROT

fantasy

『ATENA』の全体概要

基本情報

アーティストPIERROT
曲名ATENA
演奏時間4:49
作詞キリト
作曲
編曲PIERROT & 西脇辰弥

アルバム『PRIVATE ENEMY』収録曲の中で唯一の潤作曲作品。

『ATENA』収録アルバム

アルバム名トラック#
PRIVATE ENEMY13

メジャー2ndアルバム『PRIVATE ENEMY』の13曲目に収録。

※『ATENA』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。

レビュー

リアルな社会問題方面にこじらせた中二病楽曲が多く収録されているアルバム『PRIVATE ENEMY』において、割と現実離れしたファンタジー感の強い楽曲が本作『ATENA』。

この楽曲で描かれる”常識を破壊する救世主”的な世界観は、1stアルバム『FINALE』収録の『MAD SKY -鋼鉄の救世主-』に似たものを感じます。

この『MAD SKY -鋼鉄の救世主-』は『PIERROT』流ファンタジーの真骨頂的楽曲ですよね。本作『ATENA』は『MAD SKY -鋼鉄の救世主-』ほど知名度もインパクトもありませんが、歌詞で使われている単語やストーリーはどちらも共通するものがあるように思います。

楽曲的にも『PRIVATE ENEMY』の他の収録曲に比べると、けっこう大人しめな感じですかね。攻撃的なサウンドに乗せて頭を振るというより、キレイな音色のギターアルペジオと歪んだギターの絡みを楽しむような楽曲です。そういう意味では、伝統的なV系ツインギターの作品と言ってもいいかもしれません。

本作『ATENA』、『PRIVATE ENEMY』全体の雰囲気とはちょっと毛色の違う楽曲かもしれませんが、単体でつまみ食いして聴く分には割と好きな楽曲だったりします。

『ATENA』収録アルバムレビューリンク

※『PIERROT』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/PIERROT

-個別楽曲レビュー
-,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

【個別楽曲レビュー】THE YELLOW MONKEY/ジュディ

2016年、申年に復活を遂げた『THE YELLOW MONKEY』!! 大人の魅力を増して帰ってきてくれましたね! これから出す新曲やアルバムがどんなものになるのか楽しみです。年齢的な深みが増すこと …

【個別楽曲レビュー】THE YELLOW MONKEY/MY WINDING ROAD

2016年、申年に復活を遂げた『THE YELLOW MONKEY』!! 大人の魅力を増して帰ってきてくれましたね! これから出す新曲やアルバムがどんなものになるのか楽しみです。年齢的な深みが増すこと …

【個別楽曲レビュー】B’z/スイマーよ!!

ボーカルの稲葉浩志とギターの松本孝弘による二人組ロックバンド『B’z』。 日本におけるアーティスト・トータル・セールス(CD)が歴代1位という記録を保持している『B’z』ですが …

【個別楽曲レビュー】ポルカッドットスティングレイ/パンドラボックス

2017年にメジャーデビューを果たしたバンド、『ポルカドットスティングレイ』!! ボーカルが紅一点の4人組ロックバンドで、有名どころで言えば、あの『JUDY AND MARY』と同じメンバー構成ですね …

【個別楽曲レビュー】Every Little Thing/Home Sweet Home

J-POPのお手本のような楽曲を連発したユニット、『Every Little Thing』。 特に90年代後半の五十嵐充プロデュース時代の楽曲は、ビーイング系のバンドっぽいサウンドと小室ファミリーのダ …


執筆者:キャスター
中高生の頃、中古のCD屋巡りばっかりやってました。そんなアラサー会社員キャスターによる音楽レビューブログ。 昔趣味で曲作りをやっていたので、音楽制作者に敬意を払って1曲1曲丁寧に記事を書いていきます。