日本の音楽史を語る上で絶対に外すのことのできないバンド、『X JAPAN』。
YOSHIKI、Toshl、HIDEといったメンバーひとりひとりが持つ物語、バンドが歩んだ歴史、そして多くのロックキッズを虜にした楽曲、どこを切り取っても、もはや芸術とまで呼んでしまえそうな、そんな唯一無二のバンド。
2007年の再結成は衝撃的な出来事でしたが、それから10年以上経つものの、オリジナルアルバムが1枚もリリースされないのがもどかしくもあり、『X JAPAN』らしくもある、そんな気持ちです 笑。
今回は、『X JAPAN』の楽曲、『Silent Jealousy』のレビューです。
※『X JAPAN』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/X JAPAN
『Silent Jealousy』の全体概要
基本情報
アーティスト | X JAPAN |
曲名 | Silent Jealousy |
演奏時間 | 7:19 |
作詞 | YOSHIKI |
作曲 | YOSHIKI |
編曲 | X |
メジャーデビュー後の4thシングル。
『Silent Jealousy』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
Jealousy | 2 |
X SINGLES | 7 |
B.O.X 〜Best of X〜 (Disc 1 Best of X) | 1 |
STAR BOX | 10 |
X JAPAN BEST 〜FAN’S SELECTION〜 (Disc-1) | 2 |
THE WORLD 〜X JAPAN 初の全世界ベスト〜 (DISC 1) | 1 |
メジャー2ndオリジナルアルバム『Jealousy』の2曲目に収録。
ベストアルバム『B.O.X 〜Best of X〜』にはライブバージョンにて収録されています。
※『Silent Jealousy』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
静かで美しいピアノのイントロから始まる1曲、『Silent Jealousy』。
ピアノバラードかと思いきや、突然曲調がガラッと変わって激しいメタル調になり、そのまま突き進んでいきます。
ただ、この激しいパートも、単に一言でメタル調と片付けるわけにはいかないモノがあります。16分で刻むブリッジミュートのギターリフは確かにメタルのそれなんですが、全体的にクラシカルで高尚な雰囲気が漂うんですよね。
特に1番のサビの後にやってくる間奏。
いや、間奏というにはあまりに壮大なパートがあるのですが、ここなんか、完全にクラシックの香りが漂います。使われている楽器がピアノやストリングスってこともあるのでしょうが、楽曲を構成するメロディーがクラシックな感じがするんですよね。おしゃれなコードの響きや変わったリズムで聴かせるのではなく、メロディーのシャワーで聴かせる作りがそう感じさせるのかもしれません。
例えるなら、巷に溢れるおしゃれなコードで聴かせる楽曲は雰囲気イケメン楽曲で、美しい旋律をこれでもかと連発する本作『Silent Jealousy』は真正イケメン楽曲とでも呼びたいです 笑。
歌パートだけ見れば、Aメロ2回、Bメロ1回、サビをひとセットにした1番と、Bメロ1回、サビ2回の2番で終わりというシンプルな構成です。ただ、演奏時間が7分越えということからわかるように、上述の間奏やエンディングの展開等、歌以外の部分にも非常に力が入っています。
音楽の聴き方は人それぞれだと思いますが、歌パートをメインと思わず、楽曲全体のパワーを楽しめるようになれば、本作『Silent Jealousy』は間違いなくあなたの中の名作になるはずです。
試しにひとつ、いかがでしょうか。
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『Silent Jealousy』収録アルバムレビューリンク
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