日本の音楽史を語る上で絶対に外すのことのできないバンド、『X JAPAN』。
YOSHIKI、Toshl、HIDEといったメンバーひとりひとりが持つ物語、バンドが歩んだ歴史、そして多くのロックキッズを虜にした楽曲、どこを切り取っても、もはや芸術とまで呼んでしまえそうな、そんな唯一無二のバンド。
2007年の再結成で新たな伝説のページを刻み始めた『X JAPAN』ですが、オリジナルアルバム0枚のまま、既に再結成以降の期間がメジャーデビューから解散までの期間(1989年~1997年)を上回っていることに気付かされます…。
今回は、『X JAPAN』の楽曲、『WRIGGLE』のレビューです。
※『X JAPAN』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/X JAPAN
『WRIGGLE』の全体概要
基本情報
アーティスト | X JAPAN |
曲名 | WRIGGLE |
演奏時間 | 1:25 |
作詞 | – |
作曲 | HEATH & PATA |
編曲 | HEATH |
曲名の『WRIGGLE』とは”体をくねらせる”、”身をよじる”といった意味の動詞。
本作『WRIGGLE』がアルバム『DAHLIA』収録曲の中で最も演奏時間の短い楽曲です。
『WRIGGLE』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
DAHLIA | 8 |
オリジナルアルバム『DAHLIA』の8曲目に収録。
※『WRIGGLE』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
『X JAPAN』は新曲リリース間隔が非常に長く、インディーズアルバムを含め、オリジナルアルバムは4枚しかリリースされていません(2019年6月現在)。
解散後10年ほどブランクがあったことを差し引いても、88年の『Vanishing Vision』リリースから合計20年以上の活動期間がありますので、この間にたった4枚のオリジナルアルバムしか世に出ていないことを考えると、『X JAPAN』のアルバムリリースペースは相当スローであることが伺えるかと思います。
そして、オリジナルアルバムの絶対数が少ないため、結果として”『X JAPAN』の総楽曲数”も少ないものになっています。
ただ、楽曲の数が少ないゆえに、長い時間をかけて生み出された楽曲一つ一つをファンは大事に聴いているという印象があります。アルバムの片隅にある短いインスト曲でさえ、数少ない『X JAPAN』の楽曲の一つとして丁重に扱われている、そんな感じです。
さて、本作『WRIGGLE』、こちらもアルバム『DAHLIA』収録曲ということで、紛れもない『X JAPAN』の楽曲です。当時多くの人が長い時間待ち望んだ、文字通り”待望のアルバム”の中の貴重な1枠を占める作品なのです。そう、レア度満点の『X JAPAN』ブランドを冠した1曲なのです…!
…なのですが、本作『WRIGGLE』、やたら影が薄いです。
おそらく、数少ない『X JAPAN』の楽曲の中でも最も影が薄く、存在を忘れられている楽曲だと思います。
『X JAPAN』の作品の中で唯一HEATHが作曲に携わっている楽曲なのに…。
もしこの記事を見て、”そういや『WRIGGLE』とかあったなぁ”と思い出しましたら、どうか一度聴いてみてやってください。
確かに、人生を変えるほどの衝撃を与える作品ではないかもしれませんが、改めて聴いてみると、当時は気づけなかったかっこよさを見つけ出せるかもしれませんよ。
『WRIGGLE』収録アルバムレビューリンク
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