“バンド”でも”アイドル”でもない“バンドル”という新しいジャンルで活動を始めた4人組グループ『ZONE』。
途中で本当に楽器を演奏し始めたため、いわゆる”ガールズバンド”になっていったわけですが、デビュー当時の”楽器を演奏するフリをして踊る”というバンドルスタイルは後年『ゴールデンボンバー』が開拓したエアーバンドの元祖だったのでは…と、今になって思います。
今回は、『ZONE』の楽曲、『証』のレビューです。
※『ZONE』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/ZONE
『証』の全体概要
基本情報
アーティスト | ZONE |
曲名 | 証 |
演奏時間 | 4:09 |
作詞 | 町田紀彦 |
作曲 | 羽岡佳 |
編曲 | 高橋katsu |
7thシングル。
『証』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
O | 1 |
E 〜Complete A side Singles〜 (Disc 1) | 7 |
2ndオリジナルアルバム『O』の1曲目に収録。
※『証』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
『ZONE』にしては珍しいハードロック路線の1曲、『証』。
7thシングルにもなったし、そろそろ新境地を開拓してインパクトあることしてみようかな…というところですかね。『ZONE』にとってハードロック路線は”変化球”的な位置づけでしょう。
さて、本作『証』、ハードロック路線というのは個人的に嫌いではないです。当ブログの他の記事をみていただければそれはわかると思います 笑。
ただ、この楽曲については…正直あまり刺さりませんでした。。。
それは”ハードロックと言いつつ音がチープだ”という意味ではなく、単純に歌詞が受け入れられなかったからです。
本作『証』、歌詞を見る限り”自分の存在意義”をテーマにしているようです。
うん、かっこいいテーマですよね、”自分の存在意義”。ハードロックな曲調にも合いそうなテーマです。
…ただ、もうね、シンプルに中身が薄っぺらい。
きっと製作側は『ZONE』というバンドのイメージを壊さないようにわざと薄っぺらくしていると思うんですよね。あまりに説教臭い曲にしちゃっても、それって『ZONE』のリスナーが求めるものではないよねってことで。
しかし、この薄さは…なんというんでしょう、例えば、道徳の授業中に感想や意見を求められて、”めんどくさいけど、先生が喜びそうな模範解答的なことでも作文しとくか…”という発想のノリです。ありふれた言葉でコーティングしてあるけど、主張は無いというパターン。
『BABYMETAL』みたいに、”チョコレート食べたい”とかしょーもないことをテーマに選んでたら中身薄い歌詞でも許されたんでしょうけどね…。テーマが”自分の存在意義”だと、中身の薄さが笑えないです。
…とは言え、私の読解力がないだけで、実はハッとするメッセージが隠されているのかもしれません。国語力に自信のある方はこの言葉の中から何らかのメッセージを探してみるのもおもしろいかもしれませんね。
とりあえず、”『ZONE』の演るハードロックという珍しさ”に興味をひかれたのなら聴く価値はあると思います。
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『証』収録アルバムレビューリンク
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