個別楽曲レビュー

【個別楽曲レビュー】ZONE/証

投稿日:2018年9月14日 更新日:

“バンド”でも”アイドル”でもない“バンドル”という新しいジャンルで活動を始めた4人組グループ『ZONE』。

途中で本当に楽器を演奏し始めたため、いわゆる”ガールズバンド”になっていったわけですが、デビュー当時の”楽器を演奏するフリをして踊る”というバンドルスタイルは後年『ゴールデンボンバー』が開拓したエアーバンドの元祖だったのでは…と、今になって思います。

今回は、『ZONE』の楽曲、『証』のレビューです。

※『ZONE』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/ZONE

person

『証』の全体概要

基本情報

アーティストZONE
曲名
演奏時間4:09
作詞町田紀彦
作曲羽岡佳
編曲高橋katsu

7thシングル。

『証』収録アルバム

アルバム名トラック#
O1
E 〜Complete A side Singles〜 (Disc 1)7

2ndオリジナルアルバム『O』の1曲目に収録。

※『証』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。

レビュー

『ZONE』にしては珍しいハードロック路線の1曲、『証』。

7thシングルにもなったし、そろそろ新境地を開拓してインパクトあることしてみようかな…というところですかね。『ZONE』にとってハードロック路線は”変化球”的な位置づけでしょう。

さて、本作『証』、ハードロック路線というのは個人的に嫌いではないです。当ブログの他の記事をみていただければそれはわかると思います 笑。

ただ、この楽曲については…正直あまり刺さりませんでした。。。

それは”ハードロックと言いつつ音がチープだ”という意味ではなく、単純に歌詞が受け入れられなかったからです。

本作『証』、歌詞を見る限り”自分の存在意義”をテーマにしているようです。

うん、かっこいいテーマですよね、”自分の存在意義”。ハードロックな曲調にも合いそうなテーマです。

…ただ、もうね、シンプルに中身が薄っぺらい

きっと製作側は『ZONE』というバンドのイメージを壊さないようにわざと薄っぺらくしていると思うんですよね。あまりに説教臭い曲にしちゃっても、それって『ZONE』のリスナーが求めるものではないよねってことで。

しかし、この薄さは…なんというんでしょう、例えば、道徳の授業中に感想や意見を求められて、”めんどくさいけど、先生が喜びそうな模範解答的なことでも作文しとくか…”という発想のノリです。ありふれた言葉でコーティングしてあるけど、主張は無いというパターン。

『BABYMETAL』みたいに、”チョコレート食べたい”とかしょーもないことをテーマに選んでたら中身薄い歌詞でも許されたんでしょうけどね…。テーマが”自分の存在意義”だと、中身の薄さが笑えないです。

…とは言え、私の読解力がないだけで、実はハッとするメッセージが隠されているのかもしれません。国語力に自信のある方はこの言葉の中から何らかのメッセージを探してみるのもおもしろいかもしれませんね。

とりあえず、”『ZONE』の演るハードロックという珍しさ”に興味をひかれたのなら聴く価値はあると思います。

Amazonで試聴できます。

『証』収録アルバムレビューリンク

※『ZONE』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/ZONE

-個別楽曲レビュー
-,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

【個別楽曲レビュー】ゲスの極み乙女。/ユレルカレル

2014年メジャーデビューの後、2015年に紅白歌合戦へ出演と、国民的なバンドへ成長していた矢先、例の不倫事件で世間のイメージが急降下してしまったバンド、『ゲスの極み乙女。』。 以降、あまり良くないイ …

【個別楽曲レビュー】PIERROT/FOLLOWER

宗教的なカリスマ性と中毒性のある歌詞・サウンドで多大な信者を生み出したバンド『PIERROT』。 このバンドが活躍していた90年代後半から00年代前半頃はまだ”中二病”という言 …

【個別楽曲レビュー】GLAY/口唇

90年代後半、音楽業界の様々な記録を塗り替えていったモンスターバンド『GLAY』。 デビューが『X JAPAN』のYOSHIKIプロデュースだったこともあり、ヴィジュアル系というカテゴリーに分類される …

【個別楽曲レビュー】GLAY/出逢ってしまった2人

90年代後半、音楽業界の様々な記録を塗り替えていったモンスターバンド『GLAY』。 耳馴染みの良いポップなメロディーと奇を衒わない素直な言葉で、J-POPの王道ともいえる音楽を世に繰り出し、人々を魅了 …

【個別楽曲レビュー】JUDY AND MARY/くじら12号

女性ボーカルに男性楽器隊という編成で平成の日本音楽史に数々のヒットソングを送り込んだバンド『JUDY AND MARY』。 1993年のメジャーデビュー後、6枚のオリジナルアルバムを残して2001年に …


執筆者:キャスター
中高生の頃、中古のCD屋巡りばっかりやってました。そんなアラサー会社員キャスターによる音楽レビューブログ。 昔趣味で曲作りをやっていたので、音楽制作者に敬意を払って1曲1曲丁寧に記事を書いていきます。