“バンド”でも”アイドル”でもない“バンドル”という新しいジャンルで活動を始めた4人組グループ『ZONE』。
途中で本当に楽器を演奏し始めたため、いわゆる”ガールズバンド”になっていったわけですが、デビュー当時の”楽器を演奏するフリをして踊る”というバンドルスタイルは後年『ゴールデンボンバー』が開拓したエアーバンドの元祖だったのでは…と、今になって思います。
今回は、『ZONE』の楽曲、『一雫』のレビューです。
※『ZONE』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/ZONE
『一雫』の全体概要
基本情報
アーティスト | ZONE |
曲名 | 一雫 |
演奏時間 | 4:10 |
作詞 | 町田紀彦 |
作曲 | 羽岡佳 |
編曲 | 長岡成貢 |
6thシングル。
読みは”ひとしずく”ですが、『一雫』に一発で変換できません。”ひとしずく”の常用は”一滴”の方なんでしょうかね。
2002年の映画、”アイス・エイジ”の日本語版主題歌にもなりました。
本作『一雫』の歌詞中に「夏の夜」って出てますが、映画の方はどう見ても「夏」とは無縁そうに見えます…。
『一雫』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
O | 8 |
E 〜Complete A side Singles〜 (Disc 1) | 6 |
2ndオリジナルアルバム『O』の8曲目に収録。
※『一雫』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
ピアノとアコースティックギターを中心に据え、しっとりとしたアレンジの楽曲が本作『一雫』。
1stシングル~5thシングルまでMIYUがメインボーカルを務めていましたが、本作『一雫』はベースのMAIKOがメインボーカルを担当しているそうです。私は『ZONE』の各メンバーがどんな声をしているかまで把握できていないので何とも言えないところはありますが…Bメロをソロで歌っているのが今回メインボーカルを務めているMAIKOなのかな。
本作『一雫』、内容はラブソングでしょうかね。
『ZONE』というバンドにとってシングルのラブソングは4thの『世界のほんの片隅から』以来2作目です。ラブソング以外の楽曲は、バンドル時代の”応援系”と『secret base 〜君がくれたもの〜』をはじめとした”友情系”になっています。J-POPのガールズバンドにしては意外とラブソング少なめな配分という印象ではないでしょうか。
ラブソングの先輩である4thの『世界のほんの片隅から』と比べると、『ZONE』の良さが発揮されているのは本作『一雫』の方かな、と思います。
『一雫』の方が歌詞の等身大感もありますし、なんだかんだ言って“サビを複数人で合唱”という戦法が心に響きます。
しっとりしたアレンジながらも、本作『一雫』が暗い雰囲気にならずに前向きな印象を持てるのは、”サビを複数人で合唱”する華やかさのおかげでしょう。
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『一雫』収録アルバムレビューリンク
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