個別楽曲レビュー

【個別楽曲レビュー】ZONE/夢ノカケラ・・・

投稿日:2018年9月12日 更新日:

“バンド”でも”アイドル”でもない“バンドル”という新しいジャンルで活動を始めた4人組グループ『ZONE』。

途中で本当に楽器を演奏し始めたため、いわゆる”ガールズバンド”になっていったわけですが、デビュー当時の”楽器を演奏するフリをして踊る”というバンドルスタイルは後年『ゴールデンボンバー』が開拓したエアーバンドの元祖だったのでは…と、今になって思います。

今回は、『ZONE』の楽曲、『夢ノカケラ・・・』のレビューです。

※『ZONE』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/ZONE

people

『夢ノカケラ・・・』の全体概要

基本情報

アーティストZONE
曲名夢ノカケラ・・・
演奏時間4:09
作詞千空 & n.machida
作曲町田紀彦
編曲虎じろう

5thシングル。

『夢ノカケラ・・・』収録アルバム

アルバム名トラック#
O6
E 〜Complete A side Singles〜 (Disc 1)5

2ndオリジナルアルバム『O』の6曲目に”Album Version”で収録。

※『夢ノカケラ・・・』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。

レビュー

本作『夢ノカケラ・・・』、『ZONE』最大のヒット曲となった『secret base 〜君がくれたもの〜』のアンサーソングらしいです。

確かに、サビで『secret base 〜君がくれたもの〜』のサブタイトルを思いっきり歌っていますしね。『secret base 〜君がくれたもの〜』と本作『夢ノカケラ・・・』が多かれ少なかれ何らかの関係性を持っているのは確かなのでしょう。

そういった背景はさておき、個人的には本作『夢ノカケラ・・・』が『ZONE』の最高傑作なんじゃないかと思っています。

『ZONE』の特徴って、4人ともボーカルが取れるところだと思うんですよね。これはバンドル時代の名残なのでしょうが、全員が歌えるバンドというのは一つの武器であり個性です。

その『ZONE』の武器を最大限に活かしたコーラスワークが聴ける本作『夢ノカケラ・・・』こそ、『ZONE』というバンドの目指すべき形だんじゃないかなと思うわけです。

私は『ZONE』の大ファンというほど聴きこんでいないので、正直なところ、”メンバーの○○が今歌っている”とかまではわかりません。それでも、シンプルなバンドサウンドに乗せて交互にいろんな歌声が飛び出してくるのはけっこうかっこいいなと。誤解を恐れずに言うなら、なんか『The Beatles』っぽいなと思うのです 笑。

歌詞の内容がヒット作に引きずられてしまっているというのが少々残念なところですが、“『ZONE』というバンドの音楽”という意味では、本作『夢ノカケラ・・・』が一番かっこよくまとまっているように感じます。

Amazonで試聴できます。

『夢ノカケラ・・・』収録アルバムレビューリンク

※『ZONE』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/ZONE

-個別楽曲レビュー
-,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

【個別楽曲レビュー】Every Little Thing/Pray

J-POPのお手本のような楽曲を連発したユニット、『Every Little Thing』。 1996年にデビューし、2016年に20周年を迎えました。 2000年前後ほどの派手なヒットはありませんが …

【個別楽曲レビュー】hide/ROCKET DIVE

伝説のミュージシャン…その言葉が最も似合う日本人は、やはり『hide』ではないでしょうか。 カリスマバンド『X JAPAN』のギタリストというポジション、トレードマークの赤髪、ズバ抜けたセンス、そして …

【個別楽曲レビュー】X JAPAN/Es Durのピアノ線

日本の音楽史を語る上で絶対に外すのことのできないバンド、『X JAPAN』。 YOSHIKI、Toshl、HIDEといったメンバーひとりひとりが持つ物語、バンドが歩んだ歴史、そして多くのロックキッズを …

【個別楽曲レビュー】L’Arc〜en〜Ciel/眠りによせて

日本を代表する説明不要のロックバンド、『L’Arc〜en〜Ciel』! かっこいい楽曲に加え、時々垣間見られるちょっとした遊び心が長い人気の秘訣ではないでしょうか。もちろん、ボーカルhyd …

【個別楽曲レビュー】THE YELLOW MONKEY/不愉快な6番街へ(Unpleasant 6th Avenue)

2016年、申年に復活を遂げた『THE YELLOW MONKEY』!! このバンドを紹介する際、当たり前のように『THE YELLOW MONKEY』と打ち込んでいるわけですが、よく考えるとこの言葉 …


執筆者:キャスター
中高生の頃、中古のCD屋巡りばっかりやってました。そんなアラサー会社員キャスターによる音楽レビューブログ。 昔趣味で曲作りをやっていたので、音楽制作者に敬意を払って1曲1曲丁寧に記事を書いていきます。