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【個別楽曲レビュー】B’z/さまよえる蒼い弾丸

投稿日:2019年3月16日 更新日:

ボーカルの稲葉浩志とギターの松本孝弘による二人組ロックバンド『B’z』。

『B’z』に言及するからにはやはり避けて通れないのは数々の記録でしょう。その中でも日本におけるアーティスト・トータル・セールス(CD)が歴代1位という記録は最もインパクトのあるものではないでしょうか。

シンプルに、日本の歴史上最もCDを売り上げたアーティストが、この『B’z』というバンドなのです…!

今回は、『B’z』の個別楽曲、『さまよえる蒼い弾丸』のレビューです。

※『B’z』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/B’z

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『さまよえる蒼い弾丸』の全体概要

基本情報

アーティストB’z
曲名さまよえる蒼い弾丸
演奏時間4:05
作詞稲葉浩志
作曲松本孝弘
編曲松本孝弘 & 稲葉浩志

24thシングルのA面曲。

『さまよえる蒼い弾丸』収録アルバム

アルバム名トラック#
B’z The Best “Pleasure”14
B’z The Best “ULTRA Pleasure” (The First RUN)15
B’z The Best XXV 1988-1998 (DISC2)11

オリジナルアルバム未収録曲。

※『さまよえる蒼い弾丸』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。

レビュー

イントロ等で使用されているシタールの音色が特徴的な作品、『さまよえる蒼い弾丸』。

シタールの音色がオリエンタルな雰囲気を醸し出しながら、エレキギターのパワフルな演奏と手数の多いドラムが融合することで、本作『さまよえる蒼い弾丸』独特のなんとも不思議な世界観が構築されています。

ただ、この不思議な音楽的世界観があるからこそ、『さまよえる蒼い弾丸』というこれまた不思議な曲名も成立しているように思います。

シタールが織りなすオリエンタルな雰囲気がフラフラと「さまよえる」感を演出する一方、パワフルなバンドサウンドが「弾丸」という攻撃的な言葉を後押ししている、そんな感じがするんですよね。

「弾丸」って普通は真っすぐ飛ぶものですから、「さまよえる」という形容を「弾丸」に結びつけるのは、直感的には矛盾します。フラフラとさまよう「弾丸」って何?って。でも、上述の音楽と重ね合わせると、『さまよえる蒼い弾丸』という不思議なフレーズも、なんだか説得力のある言葉に変身してくるのです。

そういう意味では、本作『さまよえる蒼い弾丸』、言葉と音楽の両面でお互いの独特さを支えあっているバランスの取れた楽曲と言ってよいのではないでしょうか。

…え?「さまよえる」と「弾丸」についてはわかったけど、「蒼い」の説明が抜けているって?

うん、ほら、シングルのジャケットが「蒼い」し、なんか「蒼い」って言葉、かっこいいじゃないですか!(苦しい)

『さまよえる蒼い弾丸』収録アルバムレビューリンク

※『B’z』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/B’z

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執筆者:キャスター
中高生の頃、中古のCD屋巡りばっかりやってました。そんなアラサー会社員キャスターによる音楽レビューブログ。 昔趣味で曲作りをやっていたので、音楽制作者に敬意を払って1曲1曲丁寧に記事を書いていきます。
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